学校の宿題も、公文の宿題も終えて、図書館で借りている本も読んだ。
でもパパとママはあいかわらず仕事や家のことで忙しそうだし......
そんなとき、娘がきまって戸棚から持ち出してくるのが積み木です。
正直、今年9歳にもなろうという子がまだ積み木で遊ぶなんて!と
わたしはちょっと不思議に感じるくらいなのですが
本人はこの遊び道具に飽きている様子はまったくなく、
いつものおしゃべりな口はどこへやら、すごい集中力でひとり遊びの世界に没頭しています。
この積み木は、夫がかつて通っていた絵本のワークショップの仲間たちが
娘の出産祝いに贈ってくれたもの。
いただいたときももちろんとてもうれしかったのですが、
その後、簡単にも複雑にも積むことができ、
赤ちゃんの時期から小学生になるまで子ども自身が自分の成長にあわせて遊ぶ姿を見ながら
あらためていいものをいただいたなぁと感じています。
それに無垢の木のシンプルな積み木なので、
この先きっと何十年経っても古く感じることはないでしょう。
大事に取っておけば、娘がお母さんになるころに
また出番がめぐってくるかもしれません。
『心地よさのありか』に「ウィッシュリスト」というエッセイを書きましたが
わたしは贈る立場になるときも、贈られる立場にまわるときも
サプライズにはこだわらず、
受け取り手が欲しいものを贈るという合理性がけっこう好きです。
もちろん具体的なリクエストを聞くのもいいし、
贈り手(もしくは受け取り手)がいくつか選択肢を提示して
受け取り手(もしくは贈り手)がそのなかから決めるのもいいと思います。
そうすれば少なくともカブリやハズしという悲劇は起こらないし、
買い物をする時間とお金を有効に使えると思うからです。
今後、友人に出産祝いを贈ろうというときは、
まず相手に確認して、他のひとからまだもらっていないのであれば
積み木の贈り物って王道ながらいいチョイスかもしれないなぁと
出産から9年経ち、自らの経験をもとにしみじみと感じているところです。
やっぱりスタンダードなものは強い、ということでしょうか。