すでに手にしてくださった方々から「本の第一印象がこれまでと全然違いました!」
という声が届いている『こころに残る 家族の旅』。
テーマを「旅」、しかも「家族旅行」にしぼりこんだこともあり、
とにかく軽やかで楽しげな雰囲気にしたい、という思いを強く込めたことが
そんな印象につながっているのかもしれません。
読みものとしてじっくり読んでほしいエッセイページ(→ BLOG )はモノクロですが、
旅上手な友人たちの取材ページや、これまでの旅行写真に沿って我が家の家族旅を見直す章は
カラーページです。
『心地よさのありか』が文章とイラスト(+16ページの写真)の規則的な構成なのにくらべ、
『こころに残る 家族の旅』は文字の入りかたも写真の配置もランダムで
雑誌のような勢いと明るさを持った本になったと感じています。
今回の本づくりでは、エッセイ以外の写真ページの原稿を書いているときに
わたしのなかの雑誌編集者の血がはげしく騒ぐのを自分で感じていました。
たくさんのキャプション(写真につける文章)を書いたのもひさしぶりでしたが、
「なんだかすごく楽しい!」というテンションで一気に駆け抜けた感じ(笑)。
ゲラを読んだ夫から「奈緒ちゃんのキャプションって勢いあっていいよね」という
お褒めの言葉を不意にもらい、それが妙にうれしかったこともここに書いておきます。
前半のエッセイに登場するモノや風景が、最終章で写真で確認でき、
その写真とキャプションを見ながらまたエッセイを読んでみたくなる、という
ループが生まれたら、うれしい!
旅写真のなかには、このブログの旅日記に載せたものもたくさんありますが、
もちろん単に「ブログをまとめた」というものではなく、一から構成しなおしていますから
旅ブログのファンの方にも新鮮な気持ちで読んでいただけると思います。
そして本文とは大胆に紙とサイズを変えて巻末にはさんでいる付録がこちら、
「わたしの家族旅行に欠かせないもの」という旅道具のイラストカタログです。
現在のわたしの旅行を快適にしてくれるグッズを、イラストと文章で紹介。
なぜこの道具が必要なのか、これはどんなふうに旅を助けてくれるグッズなのかを
解説しています。単なる商品カタログではなく、読んだ方がひとりひとりが
「ならば自分にはどんなものが必要なんだろう?」と考えるヒントになればと
ビジュアルは写真ではなく、イラストにしました。
この本の発売記念イベントも、現在いくつかの場所で計画中です。
新しいこの本を通じて、またみなさんとお会いできるのを楽しみにしています!