2年ぶりの海外旅行は、シアトルへ。そろそろ旅支度に取り組む予定ですが、
毎朝の着替えや、毎晩の洗濯物をしまう時間にクロゼットの前に立ちながら、
これは旅行に持っていこう、あの街へ行くときにはこれを着るのもいいかも、などと
脳内シミュレーションは少しずつ始めています。
そのたびに、旅ってつくづくこうした時間も醍醐味なんだよなぁ、とひとりニンマリ。
そんななかでふと、かれこれ10年くらい前から
夏の旅には必ず持って行っている服があることに気づきました。
それは、この45Rの白いシャツ。
インドで手つむぎされたというカディコットンで、
とても薄くて柔らかく、洗濯してもすぐに乾いてくれる、
旅にはもってこいの気持ちのいい生地の服です。
ノースリーブで出かける時はカーディガン代わりにバッグに突っ込んでも
感覚としては手ぬぐい一枚くらいの軽さなのもお気に入りの理由。
カディコットンといえば、YAECAのこのシャツもたしかそうだったように記憶しています。
ふわっと空気といっしょに肌にまとうような着心地が大好きで
夫には「ちょっと色褪せてきたんじゃない?」と言われながらも気にせず大切に着ています。
もちろん大人のおしゃれには清潔感は第一に大切なもので、
近頃は、あんなに好きだった古着や、それらしく見せるダメージ加工には手が伸びませんが
ていねいに手洗いしながらそれでも自然に色落ちしたという服ならば
普段着にはいいんじゃないかな、というのがわたしの考え。
カディコットン以外に、うっとりするほど好きな生地の服が、
forte_forteのシルク&コットンのギャザーブラウス。
天然素材のなかでも、実はわたしがいちばん好きなのはリネンではなく、
シルクやコットン(糸は細いほどいい)かも、と気づくきっかけになった服です。
袖があるのに涼しげ(実際に着心地も涼しい)なので、これも旅によく持っていく服。
『こころに残る 家族の旅』でも詳しく書いたように、
わたしは日数分のコーディネート表を描いてから旅支度をするのですが
そんなときもこれらの「旅の定番アイテム」を中心に全体を組み立てていくのが恒例です。
洗いやすい、乾きやすい、シワになりにくい、または気にならないという機能性はもちろん、
シンプルに、この服を着ると気分がいい、リラックスできるという感覚的なこと、
そして写真映りがいい(と少なくとも自分は思える)点も旅の服の条件......などと
ウンウン唸りながら考えるコーディネート表づくりはそれなりに大仕事ですが
でもそれもまた旅の醍醐味で、なにより楽しい時間なのです。