実家のリビングには、うちよりもたくさんの家族写真が並んでいます。
お祝いごとの日の集合写真、わたしやきょうだいそれぞれの結婚式、
夫婦単位もあれば、娘が赤ちゃんのときの写真など......
いまこの家は夫婦ふたり暮らしなのに、いつも明るい雰囲気なのは
住人のキャラクターにくわえて、
このにぎやかな写真たちが醸し出す空気もあるのかもしれません。
先週末は、夫は愛知に帰省、わたしと娘はわたしの実家で過ごしました。
といっても1日は仕事に出かけさせてもらい、
1日は両親とも予定の入っていたゴルフへ朝から出かけたため
娘だけが実家にいて、それを見守る大人が(近所に住むわたしの姉も加わって)
交代で出たり入ったりという、
全員じっとしていられない気質の我が家らしい二日間でした。
しかし娘はわたしの実家と両親と姉家族が心から大好きらしく、
ここで過ごす時間がとても楽しくてしあわせなのだと
帰ってくる車のなかで本当に満足そうにつぶやいていました。
これからトークイベントのたびにまた預かってもらうこともあり
わたしはそれを聞いて心底ホッとしました。
実家でわたしが留守にしているあいだ、どうやら新しい店を開業したようです。
大人の手伝いはなんでも引き受けます、という宣伝文句のわりに
この看板をつくるのに午前中いっぱいかかって、
庭やリビングのそうじをなかなか手伝ってもらえなかったのよ、と
みーちゃん(母)から苦笑いで報告を受けましたが、
こどもといっしょだとなかなか予定通りにはいかないこの感じが
なつかしいやら新鮮やらで、けっこう楽しんでくれている様子。
でも、娘のまだまだこどもらしい言動を見ながらてっちゃん(父)がしみじみと
「かわいいなぁ。このかわいさがあとどれくらいかなぁ」と言うと
みーちゃんは「せいぜいあと1年よ」。
あまりの即答ぶりに思わず笑ってしまいましたが、
思春期がはじまって扱いにくくなったとそのときショックを受けられるより
いまからそれくらいの覚悟でいてもらったほうが、こちらも気がラクかも。