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Oct 04,2017

うれしい感想

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今日は『こころに残る 家族の旅』に最近届けられた感想やレビューをご紹介します。

まずは『暮しの手帖』
「WEB版 本屋さんに出かけて編集部員が見つけた本」というコーナーで
レビューを掲載していただいています。
→ 記事「思い出に残る旅行を探して」
編集者の方が仕事意識とは別に個人的な興味でこの本をめくり、
共感してくださったことが伝わってくるイキイキとしたレビューです。
『暮しの手帖』はわたし自身読者である大好きな雑誌ですが
別冊「家事じょうずの暮らし」で我が家を取材していただいた記事(→ BLOG )への反響が
発売から半年近く経った今でも大きく、
その普遍性と影響力の強さは素晴らしいなぁと、いつも感じています。

もうひとつは、一昨日届いたばかりの読者の方からの文章を
ご本人の承諾を得て掲載させていただきます。
「『こころに残る 家族の旅』を読んで家族旅行に行きました」
という題名で届いたメールで、長文ですが、
とてもリズミカルで楽しい内容だったので、ご紹介させてください。

「こんにちは。いつも楽しくブログを拝見しています。
『sketch』も私のお気に入りの本のひとつです。
思い出しては大事に、少しずつ、イラストを味わいながら読み返しています。

つい昨日戻ったばかりなのですが、
(先週末3泊4日で)友達に会いに家族でシンガポールへ行ってきました。
まだ旅行の思い出がフレッシュなうちに......と、
思いきってメールをすることにしました。

うちは小学五年生の男子がいるのですが、旅行は結構大変です(笑)。
というのも、うちの子は新しいことに挑戦するのが極端に苦手。
ストライクゾーンがすごく狭いので困ります。

どこへ行っても食事はマック(!)や、日本食を食べたがり、
苦手なものが多いので、レストラン選びもひと苦労。
苦心して選んだところでも食べられないものが出てきたり。
また、あれやってみよう、と誘っても嫌がり、
そういうことが重なってくると、私も「いいかげんにしなさいよ!」となり険悪ムードに。
まあそれも旅の思い出になったりするのですが、
たまにしかいけない旅行はやはり楽しく過ごしたい!

そこで今回、家族の旅行をテーマにした本を奈緒さんが出されるということで、
とっても楽しみにしておりました。

そして結果、旅行に行く前に読んで本当によかった!
私が一番はっとさせられたのは「子どもは案外非日常を望んでいない」というところでした。
その一文を読んだとき、大げさではなく、世紀の大発見をしたような気持ちでした。
親はよかれと思って、いろいろ体験させたいと頑張るのだけれど、
それは子どもにとって(必ずしも)嬉しいわけではないんですよね。
この文章と、ほかにも大事だなと思ったことを忘れないようにメモして行きました。

今回は、最初の一日目の夜の食事から険悪モードになってしまいました。
5年生になったから、もう少し融通がきくかな、と私も油断していたところもあり。
そこで、上記のことと、まず子どもの希望を満たすこと、
ゆったりとした理想的な日常を目指すこと(これも本を読んでメモしました)を念頭において、
旅行だからと欲張るのはやめました。
午後はいったんホテルに帰って休憩をとることにして、
結果、体力が回復してたくさん歩けたり、少し遅くまで夜景を見れたり、いいことづくめでした。

また、食事は子どもが喜べるものにして
マックにも行ったり(意外とご当地マックもおもしろい)。
そんなこと旅先でしなくても...という大人のわがままをあきらめ、
子どもの希望をまず満たそうと、覚悟を決めました。

うちの子は電車・バス・地図好きで、
今回は(現地用の)バスガイドを手に入れるまで、とにかくうるさかった!
最初は、探し回ってたら旅行の時間がなくなっちゃう、とイライラしてたのですが、
あきらめて本屋を探しまわり、4軒目くらいでゲット。
すると、険悪だったムードもいつのまにか消え、
子どもは半日ほどであっという間に現地の交通に詳しくなり(笑)、
バス移動も地下鉄移動も子どもに聞いたほうが早いという......
すべていい方向に旅がまわりはじめました。

私が一番行きたかったところには実は行けなかったのですが、
最終日に友達家族と楽しくご飯を食べられたので大満足。
今回の私の新しい発見は「旅の最後をよくするといい」ということでした。
終わりがいいとなんだかとっても最高な気分になるんだ、
ということに今さら気づきました(笑)。

あ、夫のことは何も書いてませんが、夫はとくにこだわりがなく、
おいしいものとビールがあり、私の機嫌がよければいいらしいので(笑)、助かっています。

ほかにもたくさん本の感想はあるのですが、長くなってきたのでこの辺で終わりにします」

......旅から戻って翌日に送ってくださったというのが納得の、臨場感あふれる文章!
文章掲載についてご意向を伺ったら、さらに楽しい旅のエピソードを
お返事に書いてきてくれたのですが、そちらはまた次の機会に見送ろうかと思います(笑)。

「この本を片手に」「メモして出かけた」といった言葉が出てきましたが
『こころに残る 家族の旅』は、どんな旅にも寄り添い役立つ、
読み物であり実用書である本を目指してつくりました。
わたしの個人所有の一冊も、数日後からの京都旅に向けて付箋ベタベタ状態です。

実は昨日の朝、突然ギックリ腰一歩手前の状態になってしまって
わたしの人生では初のカイロプラクティック駆け込み事件があったのですが
おかげで今日はだいぶ回復しており、これから京都展(→ BLOG )の準備作業に戻ります。
両親と姉が行きつけのカイロの先生のマジックハンドはもちろんですが
こうした楽しいご感想を読むことは、わたしのこころにはいちばんの特効薬です。
ありがとうございました。

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Author : Nao Ogawa