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Oct 19,2017

京都旅日記4

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昨日で、メリーゴーランド京都の展示「暮らして、旅して」は終了しました。
足を運んで下さったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
京都という街とメリーゴーランドがまた大好きになった愛しい12日間でした。

さて、京都旅日記も今日が最終回です。

前日「swiss coffee,plants」の方とおしゃべりしていたら
進々堂ってやっぱり素敵よね、という話になってどうしても行きたくなったため、
再チャレンジすることに(向かう前に電話で営業しているか確認しました)。

朝早くに潤さんから「どこかでモーニングを食べませんか」と連絡をもらい、
「もう進々堂に行くと決めているからよかったらそこで会いましょう」と返すと
潤さんは軽やかに自転車に乗って登場。というわけで3人でモーニングをいただきました。

この店のクラシカルだけれどかたくるしくない、学生街らしいのびやかな雰囲気と、
京都出身の木工・漆芸作家で、人間国宝でもある黒田辰秋が手がけた
テーブルと椅子がとても好きで(写真撮影ができないのですが、
それだけに静かで落ち着いた店です)、前回はこのテーブルで
娘に手紙を書いたことを思い出しました(→ BLOG

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進々堂を出たら、東大路通を少し下り......

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夫がどうしても見たかったという京大西部講堂へ。外側から建物を見上げただけですが
(入口のところでは劇団の方々が楽しそうに集っていました)、
数々の伝説のロックコンサートが行われた場所だそうで、
夫にとっては若かりしころに憧れたライブ会場とのこと。
ちびまる子ちゃんのたまちゃんのお父さん状態で写真を撮りまくる夫から少し離れて
わたしと潤さんはとめどなくおしゃべり。

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それから、お店の開店に合わせて四条河原町へと自転車で戻っていく潤さんを見送り、
わたしたちはバスで丸太町通へ移動。

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京都に来たらここでおみやげを買わなくちゃ、と心に決めている村上開新堂を目指して
寺町通をぶらぶらと。表通りのように混み合っていないので、ゆったりした気分で歩けます。

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数軒手前のグランピエに寄り道もして、上機嫌で村上開新堂に到着すると
(今回の京都で2度目の)がーん......定休日(この日は祝日)!

しかもこの後、最後のお昼をどこにしようかと協議の結果、
くるりの岸田氏がPOPEYEの京都特集ですすめていた中華料理「凰泉」へ行ったのですが
(後で潤さんに話したら「むっちゃくるり追っかけてるやん」と言われた)、
まだ開店から10分ほどだというのに、店内は満席で店の外にも行列が!
並んでいるのは4人くらいでしたが、それなりに待つだろうと予測して
あっさりあきらめ(わたしたちはめったに行列に並ぶことはしないのです)、
別のおいしいお店へ行くことにしました。

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そうしてやってきたのは「スマートコーヒー」です。
2階のランチは満席でしたが1階の喫茶はすぐ座れたので、軽食で決定。
朝の進々堂もそうでしたが、10年ぶりでも散々悩んだ結果、
結局同じものをオーダーしていることが過去のブログ(→ BLOG )を見るとわかります。
好きなものって変わらないんですねぇ。

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その後、また寺町通のレコード屋をのぞきたいという夫と別れて
わたしはメリーゴーランドへ。
最終日まで、イラストや本たちがたくさんのお客さまと出会ってくれますようにと
しっかり念を送ってきました。
少ししてから夫が店に来てしばらく在廊したのち、潤さんと麻子さんに
「あとをよろしく」とお願いしてメリーゴーランドを出てきました。

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その後の予定は決まっていたのです。
メリーゴーランドから20分弱歩いて、五条坂へ。

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河井寛次郎記念館にやってきました。
わたしは12年前、ちょうど民芸やうつわに興味を持ちはじめたころに
京都へ遊びに来た際ここを訪れたことがあります。
今回の夫婦京都旅では、「民芸や建築を楽しみつつ本屋さんをまわる」という
なんとなくのテーマをふたりで決めていたので、
京都駅に近いこの記念館をスケジュールの最後に組み込むことにしました。

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ここからは、わたしの細かいキャプションなどは野暮というもの。
河井寛次郎という陶芸家の研ぎ澄まされた美意識が息づく住まいと仕事場で
わたしたちが過ごした贅沢な時間を写真でお伝えしたいと思います。

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西部講堂につづき、夫の写欲が炸裂したこの記念館(撮影OKなのもありがたいです)。
いずれ夫のブログでさらにくわしくご紹介するかもしれませんね。

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うっとりとした気分のまま最後においしいコーヒーが飲みたくて
記念館のすぐそばに2年前にオープンしたという「市川屋珈琲」へ。
満席でしたが店内で待たせてもらえて、数分後にはカウンター席に座れました。

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このとき、時間は夕方5時前。新幹線に乗る前に小腹を満たしておきたいという夫が
オムライスを頼むので......

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わたしは評判のフルーツサンドをいただくことにしました
(カウンター越しにつくる様子を見たら頼まないという選択肢はなかった)。
こちらのカフェはインテリアとうつわの使いかたが洗練されていて、
フルーツサンドのお皿が目の前に置かれたときも思わず「ほぉ〜!」としあわせなため息。
厚いのに口に運びやすいし(これって大切なポイントだと思います)、
パンはしっとりふんわり、クリームは甘すぎず後味もしつこくなく、
コーヒーとの相性も抜群でとってもおいしかったです。

この後はバスで京都駅へ行き、ゲストハウスのサービスで駅前のビルに運んでもらっていた
スーツケースをピックアップしてから新幹線に乗り込むと、
連休最後の夕方とあって車内は満席。名古屋までは通路に立ちましたが、
その時間は電車気分で読書に集中して、
名古屋で座席に座れてからは、楽しかった京都の4日間を振り返りながら
夫が京都駅のホームで買っていた缶ビールを開けて乾杯しました。

こうして2017年の京都ふたり旅は笑顔で終了。
今回はケンカどころか不穏な空気が流れることもなかったような......(忘れてるだけ?)
『こころに残る家族の旅』をつくり、出来上がった本を読むことで
わたしたち家族の旅も少し進歩したのかもしれません。

さて、次の旅は今週末の名古屋。娘と3人、家族で元気に行ってきます!

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Author : Nao Ogawa