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Nov 08,2017

大阪の一日

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先週日曜日、『こころに残る 家族の旅』イベントツアー最終地・大阪へ行ってきました。

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現地集合時間は12時でしたが、せっかくだから少しでも早く行きたくて、
がんばって早起きして(気合い入れのヨガもやって)、大阪駅に降り立ったのは午前10時すぎ。
文句のつけようのないピッカピカのお天気に迎えられ、
もうこの時点ですでに「大阪、サイコー!」と叫びだしたいくらいでした。
悪天候に悩まされた前回までのイベントの思い出も、
この明るい光を受けた瞬間、すべてが必然でかけがえのない経験だったと思えたほど。

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イベントが開催される無印良品があるのは、
大阪駅前にドーンとそびえたつ商業ビル・グランフロント大阪のなか。
大阪の土地勘がないうえ方向感覚にも自信がないため
集合までの2時間をつかって散策に出る勇気はありませんでしたが
この後のスケジュールを考えてカフェで腹ごしらえをしながらトーク内容の整理をしたり、
広大なグランフロントにあわせてこれまた広い無印良品フロアをぶらぶらしたり。

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会場となったOpen MUJIは集合レジの目の前にあるイベントスペースで、
勝手にお店の端っこのほうかとイメージしていたわたしは、
「こんな目立つ場所!?」と急に(しかし大人なのでひそかに)怖気づきましたが......

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『こころに残る 家族の旅』以外の著作まで並べてくださっていたり、

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スペース端の柱に掛けてある「今日のずっといい言葉」という掲示板に
『こころに残る 家族の旅』から引用された一節とともに本を飾っていただいたりと
細やかなセッティングに「これはがんばらないと!」と自らを奮い立たせました。

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壁に投影した写真を見ていただきながら、本の話、旅の話、旅道具の話を進めていきましたが
客席を埋めてくださったみなさんがとても熱心に聞いてくださるので、
すぐにリラックスしてお話しすることができました。
考えてみたら、これまでは夫だったり友人だったり先週は永江朗さんだったり、
誰かとの対談というかたちでトークをしてきたので、
ひとりでしゃべるのは大阪がはじめてだったのです。

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この日はわたしが実際に(なかには何年も)愛用している無印良品の
トラベルグッズを持参していて、その商品の最新の仕様について、
無印良品スタイリングアドバイザーの石堂さんが解説してくれました
(壁には旅道具の話の最後に見せた写真をうっかり写しっぱなしでした......)。

特定のメーカーさんの商品について話す機会には慣れていないわたしですが、
旅の予定が決まると、無印良品のトラベルグッズ売り場をウロウロしながら
旅気分を盛り上げるのを恒例行事にしているため、
実は最新商品にもけっこうくわしいのです(笑)。
なので個人的感想を遠慮なく述べつつ、各商品の魅力をお伝えしました。

トーク終了後は、本をご購入くださった方にサインをさせていただいたり
「大阪に来てくれてありがとうございます」とお声をかけていただいたり、
おみやげをいただいたり。感謝の気持ちで胸がいっぱいになりながら、
『こころに残る 家族の旅』トークイベント最終回は無事に終了しました。

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そうそう、ここ無印良品 グランフロント大阪のMUJI BOOKSでは、
トラベルグッズのコーナーには旅の本、衣類のコーナーにはファッションの本、
生活用品のコーナーには暮らしの本というように、
商品とともに、それにあった本もいっしょに販売していて、
しかも各本棚の本のセレクトや並びにも一貫した視点が感じられて引き込まれます。
家具やインテリアのコーナーにある本棚には『心地よさのありか』
白洲正子さんの本と並べて平置きしてあり、
すぐ下にはわたしも大好きなマーガレット ハウエルの本もありで、うれしくて思わず撮影。

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無印良品を後にして、ちょっと休憩をしましょうと、
京阪神エルマガジン社の編集担当・村瀬さんと販売の野沢さんといっしょに
グランフロント1階の「カンテグランデ」に入店。
「大阪でチャイといえばここ。本店でトータス松本氏がバイトをしていたことでも有名ですよ」
といった説明を受けながら
「『since 1972』なんて、わたしと同じ年のお店だわ!」と無邪気にはしゃぐ45歳でしたが、
オーダーしたのは年齢におよそ似つかわしくない、こんな可愛らしいチャイパフェ。
小腹が減っているような、でもカレーを食べるほどでもないし、との流れでこちらを選び
いきおいで(やってもいない)インスタグラム風な写真まで撮ってみました(笑)。

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その後は「梅田 蔦屋書店」→「ジュンク堂 梅田ヒルトンプラザ店」→
「アンジェ ラヴィサント」「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店」
スタンダードブックストア茶屋町」と梅田界隈の5軒の書店さんを訪問。
それぞれのお店で担当者さんにお会いしてご挨拶をして、おしゃべりしてきました。
書店の方とお話しすると、本の世界の現状や、自分のこれからの課題も見えてくるので
わたしにとってとても有意義な体験をさせてもらいました。

上の写真は「アンジェ ラヴィサント」 」で、
なんと著作をずらり並べて出迎えてくださるという歓迎ぶり。
「お店のお客さまと小川さんの本の雰囲気があっているのか、よく売れます」なんて
うれしいお言葉までいただきました。

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最後に訪問した「スタンダードブックストア茶屋町」さんではサインもしてきました。
ここはカフェでもあり雑貨屋さんでもあり、
客層にあわせて本棚にも若さと元気があって楽しいお店でした。

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そんな店内で、オーストラリアの大好きな雑誌『frankie』のバックナンバーが
安くなっているのを目ざとく発見。
また次の本の仕事でオーストラリアへ行く予定もあるので、
取材資料もかねて重さもいとわず買い込んできました。

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大阪の読者の方からいただいた、おいしくてかわいいおみやげ。
2年半前にメリーゴーランドで原画を買ってくださった方が
「このあいだの京都で村上開新堂が休みだったとブログに書いてあったので」と
村上開新堂のロシアケーキを持って来てくださったことにもびっくりしました。
ブログにほんの一言書いただけなのに......ありがとうございます。

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京阪神エルマガジン社のみなさんもそれぞれおみやげをくださったのです。
販売の野沢さんからはジンジャーシロップとクッキー、
編集の岩井さんからは栗むし羊羹、
担当の村瀬さんは、朝から「出町ふたば」に行列までして
有名な大福を買ってきてくださいました。

約9時間という短い滞在ではありましたが、
わたしに元気とパワーをたっぷりチャージしてくれた大阪。
また近いうちに、もっとゆっくり来よう!と心に誓いました。

そして偶然にもこの大阪が京阪神エルマガジン社の本拠地であることも含めて
企画からすれば約1年前から始まった『こころに残る 家族の旅』の本づくりが
それじたいひとつの旅のようだったなと思いながら
新大阪から東京へと走る新幹線でひとり感慨に浸りました。

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家に着いたのは深夜で、テーブルには夫と娘の置き手紙
(娘は実家でテレビ「ぱっかり」見てたのか〜、とため息)。

今週からは、またいつもどおりの日常と、
次の仕事に向けての準備がスタートしています。

9月からはじまった『こころに残る 家族の旅』刊行記念イベントに
ご来場くださったすべてのみなさま、本当に本当に、ありがとうございました。

各地でみなさんといっしょに過ごした時間のすべてを糧にして
これからもっともっといい文章といい絵をかいて、
「こころに残る」本をつくっていこうと思います。

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Author : Nao Ogawa