メルボルン中心部からバスとUBERを乗り継ぎ1時間以上かけてたどり着いた
「HEIDE MUSEUM OF MODERN ART(ハイデ近代美術館)」。取材先で会った人たちに
「残りの日程でどこへ行く予定?」と聞かれて「ハイデに行くつもり」と言うと
すぐに「あぁ、いいね! あそこはいくべきだ」とコメントが返ってくる、
そんなメルボルンの人々からもお墨付きの場所です。
かつては酪農場だったという広大な敷地にモダンな建築のギャラリーや彫刻公園があるのですが、
土地や展示されている作品群の所有者であり、
アート収集家として同時代の国内アーティストたちをサポートしつづけた
ジョン&サンディ・リード夫妻の住宅が、隅の方にさりげなく建っています。
ここがもう、まさしく夢の家でした。たいへんなお金持ち夫婦だったそうですが、
おうちはつつましくてかわいらしくて......
いつもたくさんのゲストや友人のアーティストたちが出入りしていたため
奥さんのサンディが料理の腕をふるっていたそうです。キッチンもかわいかったし
家より広いお庭には果樹とキッチンガーデンもあって。
おまけにメインのギャラリーでは、写真家ダイアン・アーバス展が開催されていました。
ハイデにはもともと行こうと思っていたのですが、
そこでダイアン・アーバスのプリントが見られるなんて!
同時代の他の写真家たちの作品と織り交ぜながらの展示構成もすごくよくて大満足でした。
前回のメルボルンでも、リチャード・アヴェドンの写真展をたまたま見られたし(→ BLOG )
旅先でいい写真展に遭遇するのってつくづく幸せな偶然です。
出張前に綿密な台割を作っていったのですが、訪れる先々での収穫が期待以上で、
その台割にはとうていおさまりきらない旅でした。
だからこれからまた台割をゼロから書き直します。なんてうれしい誤算!