編集者として制作に携わった本が発売になりました。
『母とヨーロッパへ行く 母+娘=100歳〜の旅』(太田篤子著/講談社)。
著者の太田篤子さんは、昨年わたしが出版した『こころに残る 家族の旅』の
「あのひとの家族旅行」のコラム部分で取材をさせていただいた方です。
自身が40代前半、お母さんが60代後半の二人合わせて110歳のときから
毎年母娘でヨーロッパへ出かけている、その旅の話を聞いたのですが
わたしの本の中の6ページではおさまりきらないほど充実した内容で
「大人の母娘旅の極意を伝える本を篤子さんが出すべきだ!」と強く思いました。
その後、企画が具体化し、わたしはフリー編集者として参加させていただくことに。
ブックデザインは『おしゃれと人生。』でもご一緒させていただいた若山嘉代子さん。
若山さんは『sketch 1,2』を見て夫のイラストをとても気に入ってくださり、
この本の挿画を夫に描いてほしいと指名してくださいました。
微笑ましい母娘のイラストを著者の篤子さんもとても喜んでくれました。
この本では、著者が体験した母娘ヨーロッパ旅の実例、疲れず楽しめる旅プランの立て方、
ホテルの選び方、交通手段の手配、旅先での過ごし方、装いと持ち物についてなどを
「高齢者を連れた旅の場合」という角度から細やかに提案しています。
とくに「見た目の印象でホテルでもレストランでも扱いが如実に違う」とされるヨーロッパで
少ない荷物でもTPOに合わせて着回しできるコーディネートを紹介していたり、
出国から帰国まで母娘ともに健康で旅を終えられて、
また次の年の旅を楽しみにしながら元気で1年を過ごせるために
旅に持っていくアイテムを紹介している章は、写真たっぷりで参考になるはず。
大人の母娘旅の魅力は、友達同士よりスケジュールが合わせやすいこと、
夫婦や子連れの旅行とは違う気楽さがあること、
母も娘もそれぞれの願望を叶えやすく、結果的に親孝行もできることなど
いいことが実はこんなにいろいろあるんだ!という発見がある一冊。
そしてそんな母娘旅を成功させるテクニックを本を通じて学べるようになっています。
これを読んで、お正月にお母さんを来年の旅に誘ってみるのもおすすめですよ。