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Jan 09,2019

『メルボルン案内』の旅1

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今日から『メルボルン案内の旅 たとえば、こんな歩きかた』を携えての
家族旅の思い出を振り返っていきます。
旅ブログはいつも尺が伸びがちで、書くのも(読んでいただくのも)大変なのですが
のちのち「あのときがんばって記録しておいてよかった」と思うことが多いので
今回もできるだけ割愛せずにいきます。どうかご覚悟くださいませ(笑)。

さて、小学校の終業式の日。夜7時半に出発するカンタス航空の直行便でメルボルンへ。
本の取材時もカンタス航空さんを利用したのですが、
約10時間のフライト中に機内でばっちり寝た後、朝8時に現地に着くタイムスケジュールなので
滞在期間をフル活用できるのがとてもいいのです。
というわけで今回も迷わずカンタス航空さんを選ばせていただきました。
CAさんもみなさんフレンドリーで、とても快適な空の旅でした。

本に書いたようにメルボルン空港から市内への移動はsky busというリムジンバスで。
終着点のサザンクロス・ステーションに着いて、
駅周辺の地図を見ながらAirbnbのアパートメントへのルートをチェックしていたら
大きな体にひげをたくわえたおじいさんが「ホテルはどこだい」と声をかけてきました。
「フラッグスタッフ公園のそば」と答えると
「だったらそこの乗り場でトラムに乗ってウィリアムストリートで降りて、
次に58番トラムに乗ってラトローブストリートで降りなさい。
子どもは大人ほどタフじゃないよ。歩かないでトラムに乗った方がいい」と言いながら
娘に金貨の形のチョコレートを一つ手渡し「Merry Christmas!」と言って去っていきました。
メルボルンに到着早々サンタクロースに会ったのかも!と娘は大感激。

初体験のAirbnbのアパートメントへのチェックインは、
事前のやりとりも、当日の鍵の担当者さんとのやりとりもとてもスムーズでした
(個人宅ではなく会社が運営するアパートメントだったようです)。
先方からの依頼でwhatsappというメッセージアプリ(超シンプルなLINE的な)を
事前にiphoneにダウンロードしていたので
そのアプリを使って担当者とアパートメントの1Fのカフェで待ち合わせをして、
一緒に部屋へ上がってひと通り説明を受けて、緊急連絡先を確認して鍵を預かったらバイバイ。
20ドル(約1600円)の追加料金を払ってアーリーチェックインができたのも助かりました
(そのおかげで夫は忘れ物に気づくこともできたのです 笑)。

さて、身軽になったところですぐにお出かけ。
まだ午前中だし、せっかくの土曜日だからマーケットへ行かなくちゃ!

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というわけでやってきたのはこちら、「CERES(シリーズ)」
土曜日は手づくり雑貨のフリーマーケットが開催されています。
またトラムストップから歩いて4、5分なのですが途中の住宅街もとてもかわいいのです。

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ここはCommunity Environment Park......具体的には何があるかというと
オーガニックの畑や養鶏場、園芸店や子どもたちの遊び場などがあって
畑で採れた野菜やフルーツを販売するグロサリーや、
その食材を使った料理を出すカフェもあり、
エコに関連するさまざまなワークショップやイベントも行われています。

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シティからトラムに30分弱乗っただけなのに、
どこまでものどかな空気が満ちている最高に気持ちのいい場所です。

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わたしの狙いは、このカフェmerri tableでランチをいただくことでしたが
あいにくお休み。

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でもグロサリーの方は開いていて、大にぎわいです。
こちらでサンドイッチなどの軽食をオーダーすることにしました。

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手づくり市で、たまたまのぞいたあみぐるみのテントの女性が
「日本人?わたしのお母さんは広島出身の日本人だったの」と話しかけてきました。
今日着いて、大晦日の日に帰ると言ったら
「知ってるわ。日本人にとっては元旦がとても大事なのよね。
私のお母さんも大晦日にめいっぱい働いて、そのかわりお正月は何もしちゃだめって
毎年言ってたわ」と思い出話を語ってくれました。

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グロサリーの前の広場ではバンドのミニライブが。

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それを見ながら食べたトーストサンドとクロワッサンサンド、ファラフェルラップの
おいしさに(正直それほど期待していなかったせいもあり)もうびっくり。
「なにこれ、うまーい!」の顔。

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本の取材時に初めて飲んだターメリック入りのゴールデンラテに夫が夢中。
飲んだそばからおなかの内側から元気になる味です。

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各テーブルにお砂糖がわりに置いてある自家製のはちみつも味が濃くて、
これを飲み物に入れるとさらにおいしい。

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小さな子ども連れのファミリーも多く、晴れた週末らしいピースな空気が漂います。

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海外旅行ではフルーツモンスターと化すわたしと娘は、
食後のデザートにグロサリーのオーガニックフルーツが気になる気になる。
もう片っ端から食べたくなるほどおいしそう!

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さっそくチェリーとプラムと......

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小ぶりだけどぎゅっと濃厚なバナナを買い込み、
チェリーなどは水道でさっと洗ってその場でパクパク。
量り売りの価格はKg表示なので、事前に値段がわからないのがスリリングですが
たいてい思ったより安いし、そのとき欲しい分だけ小まめに買えるから
慣れるとすごくいいシステムだなって思います。

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グロサリーは食品以外にも洗剤や石鹸やシャンプー、エコ雑貨まであって
ちょっとしたおみやげ探しにも楽しい場所。

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めずらしく小瓶のオリーブオイルを棚に見つけたので、
宿での料理用に買ったところ、最終日までにほぼ使い切ることができました。

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腹ごなしに敷地のなかをゆっくり散歩。実はとても広いのです。

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CERESは、メルボルンに到着して真っ先に来る場所としては
ちょっとめずらしいかもしれませんが、結果的にここののんびりした空気に浸っている間に
フライトの疲れが癒された気がします。

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トラムでシティに戻り、宿へ帰る前に立ち寄ったのが......

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メルボルンといえば、の観光名所であり南半球最大の市場でもある
クイーンビクトリアマーケットです。

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今回の旅はクリスマスをはさむこともあり、いつもよりさらに部屋食が増える予定。
というわけでこれは観光ではなく、わたしたちにとってはリアルに食材の買い出しです(笑)。

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それにしてもチーズや乳製品も......

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ワインも......

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野菜やフルーツも......

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おいしくて、オーガニックのものが身近で、店員さんもフレンドリーなメルボルンって
「暮らしながら過ごす旅」がつくづく楽しい街だなぁと初日から実感。
どっさり買い込んだ食材を一旦アパートメントに置きに帰り
(クイーンビクトリアマーケットから徒歩圏内の便利な立地でした)、
また無料トラムに乗ってシティ中心部へ。
スーパーで夫のグルーミング用品などを買うのに付き合い(笑)、
チャイナタウンの外れにある劇場で29日に観るミュージカルのチケットを購入してから
向かったのは......

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初日の夕食としてあらかじめ予約を入れていたこちらのレストラン。
『メルボルン案内 たとえば、こんな歩きかた』で4ページに渡り紹介した
ギリシャ料理店「Tsindos(チンドス)」です。

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本を直接手渡して取材の協力のお礼を伝えたところ、とても喜んでくれて
おすすめのギリシャ料理を次々にテーブルに運んできてくれました。
ちょうどクリスマスのために家族や親戚で集っていると見られる大人数の予約客も多く、
店内は満席。そんななかでもスタッフが親切に声をかけてきてくれてうれしかったです。

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デザートまでごちそうになった後、店主と握手をして店を出てきたら
しあわせな余韻に浸りつつシティを歩いてアパートメントへ。

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アパートメントは3人には少し狭かったかなと感じる部屋でしたが
眺めがすごくよくて、毎晩部屋からは美しい夕暮れが見られました。
その風景はまた次回以降のブログで。

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Author : Nao Ogawa