Jan 16,2019

『メルボルン案内』の旅4

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メルボルン旅4日目。
クリスマスくらいはいいか、とわたしはヨガを休んで少しゆっくりしたものの
娘はいつも通りに朝勉強に取り掛かり、うれしいことにいつもより順調に終わって......

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さわやかに朝ごはん。年齢的に微妙な娘は「サンタさんはメルボルンに来なかった」と
どこまで本気なのかわからないつぶやきをしていて、それに対してわたしが
「この旅行に来れたことがプレゼントってことじゃない?」と言うと
「パパもおんなじこと言ってた」。とくに口裏を合わせたわけではなかったけれど、
それを聞いて内心「よし!」と思いました(笑)。
プレゼントをここまで運んできて枕元に置いておくのも逆に白々しいような気もして
どうしたもんかなぁと迷いながら方針が決まらないまま来てしまったのですが
お人形は買ってあげる約束だし、サンタのプレゼントはそんな曖昧な感じでよかったような。

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内食メインの家族旅行の経験を重ねるうちに、滞在日数に対して必要な食材の量や
余らせないで消化できる食材やメニューなどがだんだんわかってきました。
今回の旅はクリスマスウィークのために市場や店々の営業状況が不安定で
日々手探りで買い出しをしていたのですが、
結果的には補充と消化のバランスがよくフードロスはゼロでした。
また、朝はフルーツとパンと紅茶で軽め、昼にしっかりめ、
夜はそれなりに食べつつも時間を遅くならないようにと心がけていたら
旅行にありがちな胃もたれもなく、便秘や下痢に苦しむこともなく、胃腸面は全員すこぶる健康で
これも野菜やフルーツやナッツがおいしいメルボルンならではかも!と話していました。

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さて、お天気だけ見ればまったくそんな気分になりませんが今日はクリスマス。
店はもちろん美術館や博物館や図書館もこの日だけは全部クローズと聞いていたので
あらかじめこの日は公園デーにしようと考えていました。
まずはアパートメント前のフラッグスタッフ公園へ。

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まだ9時半ごろですが、早くもクリスマスのバーベキューパーティーを準備している人々が。

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この公園は観光名所のカールトン庭園やフィッツロイ庭園などと違ってローカルな公園なので
広々としつつも規模的にはほどよく、散歩にはぴったりなのと......

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一角に遊具コーナーがあるのも子連れにはありがたいのです。

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ここで小一時間過ごす間に、朝から同じことを思いついたらしい(「クリスマスはどこへ行っても
閉まってるから公園でもいくか」という)人たちであれよあれよとにぎわいを見せていました。

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娘は身長だけはもう大人と肩を並べるほどですが、中身は年齢よりむしろ幼いくらいなので
毎日がんばってわたしたちに付いてきていても、こうして公園に来て遊び始めると
「まだまだ子どもやのー」ということを再認識します。

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わたしもめずらしくシーソーに付き合ったり。
常にやらなきゃいけないことが頭の隅にある普段は、こうした気持ちの余裕もなかなかないので
やっぱり旅ってときどきはするべきだなと思います。
......と、ここで誰かが(わたしだったか?)トイレに行きたくなり、
一度アパートメントに戻って、今度は別の公園へ。トラムで一本で行けるそこは......

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ヤラ川の南岸に広がる広大な緑地「キングス・ドメイン」の敷地内にあり......

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戦争慰霊館の前を通って......

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たどり着くことができます。

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そう、『メルボルン案内 たとえば、こんな歩きかた』のなかでも
「次にメルボルンに来たらここで半日は過ごしたい」と書いた
「Royal Botanic Garden(王立植物園)」です!

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シドニーに次ぐオーストラリア第2の都市であるメルボルンが、
都会でありながらどこかのんびりとくつろいだ空気を残しているのは
きっと市内に約450もの公園がある「ガーデンシティ」であることも大きな理由のはず。
前述のカールトン庭園やフィッツロイ庭園など有名な公園にはそれぞれの魅力がありますが
なかでもこのロイヤルボタニックガーデンは、なんというか「別格」という印象を持ちます。

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湖を取り囲むように植えられた多種多様な植物と、そのなかでのびのびと過ごしている鳥たち。
わたしはここにくると、なぜかお伊勢参りのことを思い出すのです。
その敷地に足を踏み入れた瞬間、流れている「気」が明らかに外部とは違う、と
肌ではっきりわかる感じ......と言ったら伝わるでしょうか?

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そんなわけで2人の写欲も炸裂です。

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ピクニックスポットだけあって、ごちそうや飲み物を持ち寄って
クリスマスパーティーをしているグループもたくさんいました。
気温32度、みんなTシャツに短パンに赤いサンタ帽だけかぶっているクリスマス風景を
前日同様「これはこれで楽しいよね〜」と見物しながら園内を散策します。

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それにしても感動するのは、広大なのに植物の種類や植え方も変化に富んでいて
風景に飽きるということがないところ。しかしやはり暑さと広さに思った以上に体力を消耗し、
いつのまにかお昼の時刻もとっくに過ぎていてお腹も空いてきたし......

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植物園を後にしてシティに戻ることにしました。
シティの店も多くは閉まっていますがチャイナタウンはやっている、という情報を得ていたので
ランチは中華に。「Shanghai Dragon Dumpling House(上海小龍館)」という
小さいけれど混んでいる庶民派中華に入ったところ、
名物の小籠包はじめ野菜餃子や炒麺、どれもとってもおいしかったです。

すっかりお腹いっぱいになって、シティのなかをちょっとぐるぐるしてみましたが
歩いているのは外国人観光客ばかりで街はやっぱりお休みの表情。
つまり日本の元旦と同じ感じでした。

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というわけでコンビニで水だけ買い足してまたアパートメントに戻り、
15分ほど昼寝してから勉強して、16時ごろにふとベランダからフラッグスタッフ公園を見下ろすと
朝はまだ閑散としていた園内がいつのまにか楽しげな様子に。
わたしたちも行ってみよう!と降りて行きました。

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おぉ、まさにこれよこれ! 最初にこの公園を訪れたときに衝撃を受け、
勝手に「寝っころがり公園」と命名させていただいた大好きな風景(笑)!
クリスマスの夕方に公園でのんびり昼寝なんて最高すぎます!

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奥の遊具コーナーも朝以上の盛り上がりを見せていました。
たまたまそばで可愛い赤ちゃんを抱っこしているイタリア人男性と話し始めたら、
「ワォ、日本から来たの!? 子どものころから日本のテレビを見てたから大好きなんだ!
ハヤオ・ミヤザキ! ドラエモン! ノビタ!」と大盛り上がり。
娘は、赤ちゃん大好き、でも英語しゃべれない、けど大好きなドラえもんや
ジブリの話題とあれば興味津々......と複雑な心境です(笑)。

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このお父さん(同い年くらいかしら)は本当に日本のテレビ番組が好きらしく、
「日本のテレビで、小さい子どもが1人でおつかいに行く番組があるでしょ。
あれってイタリア人からすると信じられないよ」とさらに話題を広げて来ました。
『はじめてのおつかい』のことだな、とピンときたわたしが
「まぁ危ないよね」と言うと「そうだよ!あれができるコミュニティなんて
ちょっとすごいなと思いながら見てたよ」と感心しきり。
そこへ12歳だという彼の娘ちゃん(赤ちゃんのずいぶん年上のお姉ちゃんですね)が
やってきて......「なに、ジャパン!? わたしドラえもん大好き!
ジャイアン!ノビタ!スネオ!」と大はしゃぎ。 

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最後はドラえもんファン同士で肩を組んで写真まで撮ってくれたのでした。
このチャーミングな家族と別れた後、
娘は「あー、英語勉強したい。めっちゃ勉強したい」と話していました。
そうだよねー、その気持ちわかるわかる。
わたしも英語習得の夢はまだあきらめていませんから、お互いがんばって勉強しようね。

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その後ももうひと遊び、気の済むまで過ごしたらアパートメントに戻って......

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順番にシャワーを浴びて、この宿では最後となる夕食。
翌朝はチェックアウトですから、あと1回の朝食分だけ残して、食材を使い切ります。

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日が暮れてきたベランダから公園を見下ろすと、ビールを手にワイワイやってるグループや
酔っ払った勢いでサッカーを始める若者グループ(笑)があちこちに。
ノリとしては日本のお花見のような?どこまでもアッケラカンと明るいクリスマス風景。

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この美しい夕焼けを部屋から眺められるのもこの日が最後で......

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このブログもそうですが、ささやかなできごとを忘れないようにと
眠い目をこすりながらなんとか記録して、旅の前半が終了したのでした。

*偶然にもこの旅日記を記している最中に全豪オープンが始まり、
リビングのテレビに釘付けで錦織選手と大坂選手に熱い声援を送っているわたしたち。
画面下にずっと映し出されている「MELBOURNE」の文字を見ながら、キュンとしています。

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Author : Nao Ogawa