Jan 14,2019

『メルボルン案内』の旅3

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メルボルン旅3日目。
前日の朝の様子から、娘には早起きのごほうびを用意しておくことを思いつき、
夜の間にマンゴーをまるまる1個、皮をむいてカットして冷蔵庫で冷やしておきました。
ベッドから離れた場所に置くために(→ BLOG )日本から持参した時計のアラームを
なんとか止めることはできても、いきなりシャキッとおはようとはいかない娘に
「早起きしてえらいね!目を覚ますためにマンゴー食べよっか!」と声をかけると
半分寝ぼけながらも力強く頷くところはさすがフルーツ女子。
ここにさらに「パパに内緒で1個全部食べていいよ」とささやくとさらにご機嫌は上向き、
食べ終えるころには目も体もシャキッとして勉強に取りかかれていました。

朝勉強は、1日でも休むとお互い甘えが出て計画がグタグダになりそうだったので
わたしはけっして気をゆるめないようにしよう、と心がけていたのですが、
そうした気負いや出発前の忙しさでいつのまにか免疫力が低下していたのか、
実はメルボルン入り2日目から謎のくしゃみ&鼻水&涙目という症状に襲われ、
「なんかこの症状......花粉っぽい!?」と一人じたばたしていました。
そういえばオーストラリアも花粉大国なんですってね......
でも花粉のピークは日本と同じ春にあたる9〜11月ごろらしいのですが、
初日からCERESに行ったり、目の前が広い公園だったりということも関係あるのかないのか
とにかく地味にアレルギー反応に悩まされていた今回の旅でした。

......が、もちろん寝込むほどではないので勉強が終わったら今日も元気に活動開始。
朝食は前日の残りのソーセージやサラダに、サウスメルボルンマーケットで並んでまでして買った
人気ベーカリーAgatheのクロワッサンとバゲット。
Agatheのクロワッサンは1個5ドル(400円)という強気価格にびっくりですが、
リーヨンさんからおすすめされて前回の取材時に食べたらものすごくおいしかったのです!
お値段なりにサイズも大きめなので、行列が短めなら並んで買って損はないパンかと思います。

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さて、今日の最初の予定のために、アパートメント前の停留所から58番トラムに乗って
フリンダースストリート駅までやってきました。
この移動はフリートラムゾーン内なので運賃は無料。
ひっきりなしにやってくるトラムに気軽にひょいひょい乗ったり降りたりできるシティでは
このシステムのおかげで交通費と時間と体力の節約ができて本当にありがたいのです。

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メルボルンのシンボルであるフリンダースストリート駅。クラシカルで本当に美しい建物です。
今回の旅は電車を使わなかったので駅の中には入りませんでしたが、
宿は前半後半ともにシティのフリートラムゾーン内だったので、遠出からトラムで戻ってきて
この駅が見えてくると「ただいまー」という気持ちになりました。

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そしてこの日の気温は34度!初日と2日目は20度台前半の涼しい天気でしたが
いきなりの真夏日です。降り注ぐ夏の日差しにどこまでも明るく照らされるクリスマスツリー、
なんだかすごく新鮮、というかカルチャーショックさえおぼえます(笑)。

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Merry Christmasのポスターのイラストもサマードレスでダンス!ですから。
これもこれでいいよねー、と愉快な気分になりながら前を通過してやってきたのは......

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フリンダースストリート駅のおとなり、フェデレーションスクエアという広場の一角にある
映像博物館「ACMI(アクミ)」

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『メルボルン案内 たとえば、こんな歩きかた』でここを取材したとき、
館内で楽しそうに遊ぶ子どもたちを見ながら「家族で来たい!」と強く思ったのです。
入館するとすぐに係員さんが声をかけてきてくれたので、
お目当ての「スクリーンワールド」という展示室に行きたいと伝えると連れて行ってくれました。
娘に「何歳?」「どこから来たの?」「メルボルンを楽しんでる?」と声をかけてくれるのですが
英語が耳に入ってこない娘は困った顔で「なんだって?」とわたしに聞いてくるばかり。
そのもどかしさやくやしさ、よぉーくわかるよ......と思いながら訳してあげていましたが
本人の胸中には10歳なりのモヤモヤした思いが広がっていたことでしょう。

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そしてこちらがスクリーンワールド。入場無料というのがびっくりするくらい
大人も子どもも楽しめるスペースです。

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無数のモニターにオーストラリアの古い映画やテレビ番組などが映し出されていて......

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映像の歴史が辿れるようになっています。

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夫が興奮していたのは映画『マッドマックス』で使用された車と、

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ジェーン・カンピオン監督『ピアノ・レッスン』の撮影で使われたピアノ。

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わたしは大大大好きな女優さんのコーナーに釘付け。
そう、メルボルン出身のケイト・ブランシェットです!
インタビュー映像が流れているほか衣装も飾られていて(細かった......)感激。

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ゾートロープのコーナーや、

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「Shadow Monsters」という影遊びのコーナー、

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スクリーンに自分の体の動きにあわせたVFX映像が映し出される部屋もあって......

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子どもを楽しませるつもりでやってきたはずが、
大人も我を忘れて盛り上がれるほど(笑)楽しい場所なのです!

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開館直後から1時間あまり、たっぷり遊んで出てきたら、次の予定にコマを進めます。
フリートラムゾーン内はトラムに乗って......

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ヤラ川を歩いて渡って目的地を目指します。

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やってきたのは「CROWN(クラウン)」
ホテルやカジノ、レストランや映画館やショッピングモールなどが入っている大型商業施設で、
どんなガイドブックにも乗っている有名スポットですが、
そのきらびやかなイメージに腰が引けて(笑)これまでの旅では縁がありませんでした。
そんなわたしたちがなぜ今回ここへ来たかというと......

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この美しい女性とランチをご一緒するため!『メルボルン案内 たとえば、こんな歩きかた』
ヤラバレーのワイナリーの案内役をしてくださった現地在住23年の古川暢美さんです。

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暢美さんと事前にやりとりをしていて場所のリクエストを聞かれたとき
「小学生がいるのでカジュアルめなランチがいいけど、庶民派の食堂やカフェよりは
ちょっと特別感も味わえる店がいいな」という内容を伝えたところ
このCROWNのなかにある「GRADI」というイタリアンに予約を入れてくれました。
ここはマルゲリータピザの世界一を獲得したこともある店だとか。
評判通りのピザにくわえ、パスタもおいしかった!
そして美人でお話もめちゃくちゃおもしろい暢美さんとはいつまでも話が尽きず、
メルボルンでもわたしがまだ行ったことがない地域の情報などを
いろいろおしえてもらいました。

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2時間あまりゆっくりランチを楽しんだ後、
翌日のクリスマスのための買い出しをするという暢美さんの車でプラーンマーケットへ。
我々は前日の市場ハシゴで買い出しは一応足りているはずですが、
プラーンマーケットが今日までやっているなら行っておきたい!
なぜならここには「Market Lane Coffee(マーケットレーンコーヒー)」の1号店があり、
こちらの焙煎士の石渡さんには取材でとてもお世話になったのです。
本は発売してすぐに送ってあるけれど、会えたら直接ご挨拶したい、と思っていたら
ギリギリのタイミングでお会いできてよかった......(あと数分遅かったら会えてなかった)。

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ここはメルボルン3大マーケットの1つですが、周辺が高級住宅街ということもあり
他の2つのマーケットと比べても場内がゆったりと洗練されている雰囲気。
もちろんオーガニックのお店もあり、なかでもここ「Paddle wheel」はお気に入り。
おいしそうなプラムとアーモンドとくるみを買いました(結局買い出しをしている)。

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そして忘れちゃいけないのが「Q Le Baker(キュールベイカー)」。
ここのハード系のパンと焼き菓子はめちゃウマです(なのでやっぱり買う)。

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買い出しを終えてトラムでアパートメントに帰ってきたら、勉強1時間→シャワーで
今日も至福の夕餉のひととき。わたしはクラフトビールの味わいが好きなので
メルボルンでも試してみたところ、とてもおいしかったです。
おつまみのナッツやチーズ、生ハムなども市場で買ってきたばかりのものだし
当然おいしい。いつもと何も変わらないことをするのが我が家の旅のスタイルですが
それでもこういう食事の時にはやっぱり「非日常」を感じます。

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この日のメインはこちらのエビ。プラーンマーケットでは閉店までに時間がなく、
わたしと夫で二手に分かれたのですが、その間に夫が買ってくれていたのです。
ガーリックが効いていておいしかった!

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それにしても夜までなかなか日が暮れないのってなんてしあわせなんでしょう。

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せっかくの海外旅行なのにすぐ宿に帰りたがる娘にはいつも困りますが......

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子どもに合わせて早めに部屋に帰っても、それからの時間で満たされれば
これはこれでいい旅かも、と思えるものです。

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きれいな日暮れを見たら、もう9時近く。翌日も早いし、
旅の間も10時前には就寝といういつものペースを守っていたのでした。

......というわけでまったくクリスマス気分のわかないイブが終了。
次回は25日、クリスマス休日の日記を書きます。

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Author : Nao Ogawa