May 30,2019

小津映画のインテリア

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北千住の映画館で小津安二郎監督の特集上映をやっていると知り、
ちょうどスケジュールのタイミングが合った夫と一緒にサクッと観てきました。
小津作品には30歳ごろに一度ハマり、DVD BOXも持っていますが
大きなスクリーンで見られるのは魅力的だし、
長いリノベ工事が終わった今、映画から模様替えのヒントが欲しいなと思ったのです。

観た作品は『お早よう』(1959年)。
DVDに入っているので初めてではありませんが、なにしろ10年以上ぶりとなれば新鮮です。
小津映画にはめずらしく子どもを主人公にしたコミカルな作品で、
おまけにカラーのため、監督のインテリアへの強いこだわりがいっそう際立って見えました。

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わたしがとくに好きだったのは、佐田啓二が暮らす団地に久我美子が出かけるシーン。
廊下のデザインが、照明を含めてとにかくカッコイイ!のです。
また、小津監督の「画面のどこかに必ず赤を」のこだわりが
脚立や消火器に込められていて、その計算され尽くした構図にひれ伏したくなるほど(笑)。
(ちなみに1枚目の写真の子どもたちのニットの赤ラインもそのこだわりとにらんでいます)
部屋の中も、建具のペイントのブルーグレーの色合いとか、
間仕切りのチェック柄のカーテンのかわいさとか、もうすべてがとっても好みなのでした。

常々、自分のインテリアの趣味は映画によって形成されたと思っていて
なかでも一番影響を受けたのはウッディ・アレンかと思っていたのですが
この『お早よう』を観たら、30代のMy小津ブームでの影響も意外と大きいのかもしれません。

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久しぶりに観たら、わたしにとって小津作品ってひたすら眼福なんだとよくわかりました。
ストーリーよりなにより、ただ画面を観ているだけで、目が喜び心が満たされるのです。
特集上映はあと2本やるようなので、なんとか観たいぞと、いま手帳をにらんで考え中です。

インスタグラムにはアップしましたが『海辺のカフカ』の舞台も観てきました。
まだ感動の余韻が続いているくらい、深く深く感動......
パリでも大絶賛されたというニュースを観て、東京でもやってほしい!と願っていたので
凱旋公演が決定してすぐ手配したのですが、まだチケットは買えるようです。
チャンスのある方はぜひ!

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Author : Nao Ogawa