Dec 03,2019

今だから読みたい 『風の谷のナウシカ』

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数年ぶりに『風の谷のナウシカ』を熟読しています。なぜ今読みたいと思ったかというと、奥さんとロケハンで訪れた2軒のお宅の本棚に、ナウシカが全巻並んでいるのを見かけたからです。たまたま訪れた2軒のお宅に並んでいたことがとても気になり、時間を見つけて読んでみようと思い立ったのです。

読むにあたり調べてみると、1982年『アニメージュ』で連載がスタート。自身の映画制作のため4度もの中断をはさみ、94年3月号で完結します。(当時『アニメージュ』を買っていたのですが、中学生の僕にはかなり難解な内容でした。映画はリアルタイムで観ています)執筆期間は宮崎駿さんが40歳から53歳までの13年だとわかりました。(今の僕の年齢にも当てはまります)

マンガ版はわら半紙のような手触りのある粗目紙に、すべてがセピア色の線で統一され、美しい線を際立たせるため、ベタ部分は通常のマンガに比べ極端に少なく、スクリーントーンの網目も一貫して薄め。山肌や森、影や蟲、コマなどは、手描きの線で緻密に描きこまれています。(一度、原画を見てみたい)

ただいま4巻を読み終えたところですが自然、宗教、民族、戦争、環境、動植物や人が持つ本来の能力、男女の力関係など、大きな要素が複雑に絡み合い、それらすべてを守り助けようとする一人の女性(ナウシカ)を支える老人や子どもたち、仲間たち。今とつながる気づきや発見が詰まった普遍的な内容に、あらためて驚くと共に深い感銘を受けています。


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ナウシカの衣装について細かく設定された資料が、2巻の背表紙に掲載されていました。手描き文字を隅々まで目を通すと想像力は倍増するので、電車や人混みでマスクをつける際は、もはや腐海の森に入るような気持ちに...。

週末に大いに盛り上がった細野晴臣さんの「イエローマジックショー3」でも、『風の谷のナウシカ』(詞:松本隆 曲:細野晴臣)が披露されました。(歌ってくれたのは、ナントLittle Glee Monster!)本当に素晴らしかったです。

2020年になると、これまでの価値観や従来の感覚は大きく変わりそうな気配がします。19年までの混沌は、そのための準備とさえ思えます(願い)。そして今週は奥さんが待ちに待った13年ぶりの来日となるU2の「Joshua Tree Tour 2019」。 僕の12月は細野さん→ナウシカ→U2という、あまりにも尊いラインアップでスタートです。

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Author : Takahiro Koike