連載中の「思い出の味」で、歌人の穂村弘さんを取材しました。

短歌のほかにもエッセイや絵本の翻訳、書評や対談集などなど、素敵なお仕事の数々を拝見するたびに、いつかお会いしたいと思っていた方でした。

歌人、詩人、俳人など、○○人という肩書きには、昔からとても憧れがあります。日々の些細な出来事から感じる気持ちを言葉に紡いで作品にするのは、誰もが気軽にできること。でも人と同じ目線では評価されませんし、大半の人はすぐに忘れてしまいます。独自の感覚やセンスを、常に磨いておくことが人の面白さや深みにつながるんだなと、穂村さんとお話しながら思いました。

『ぼくの宝物絵本』で紹介されている絵本のセレクトは素晴らしく、17年ぶりの歌集『水中翼船炎上中』もじっくり堪能いたしました。

あと素敵なサインも。音楽好きで一人っ子という共通項もあり、帰り際に「まるで友人と話しているような取材で、とても楽しかったです」という、うれしい言葉までいただきました。

穂村さんの意外な面白さ満載のインタビューは、『栄養と料理』1月号に掲載されています。