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Dec 27,2019

はじめてのU2

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今月さいたまスーパーアリーナで開催された「Joshua Tree Tour 2019」。高校時代ファンクラブに入っていた奥さんはすでに常連ですが、僕は初めて。しかもU2で最も好きなアルバムのライブということで、抽選で当たったのはナント前方スタンディング!(心して臨みました)

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アリーナ席に伸びる小さな特設ステージにまず4人が現れ、初期の名曲を惜しげもなく披露。その後、アルバム1曲目を飾る『Where the street have no name」の荘厳なイントロが流れます。4人は中央のステージにゆっくりと歩き始め...

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ヨシュアトゥリーの元に4人が集まり1列に並ぶと、ボノが右腕を天高くかかげます。その瞬間、エッジのギターイントロがキラキラと鳴り響くのです。ゴスペルのように神々しい音色に全身が包まれた瞬間の感動は、もう例えようもありません。

高校の同級生が集まり、メンバーチェンジもなく40年以上ともに過ごしてきたU2。年末には毎年のように故郷ダブリンで、カウントダウンの瞬間に演奏されるというこの曲の持つエネルギーを、ようやく浴びることができました。(奥さんはあまりにも興奮してスマホを落とし、後ろにいたやさしいお兄さんが笑顔で拾ってくれました...)



まさに、その瞬間の感極まる映像です(泣)。


そして2曲目に続き、


3曲目へ。この流れはいつだって感動的です...。(アルバムではヘヴィーでダークな印象だったB面の曲たちが、ライブでは本当に素晴らしかったので、何度も聴き直してます)ボノの声は59歳の今のほうが、断然いい!と奥さん。僕もそう思います。


さまざまなメッセージもストレート、かつクールに表現していて、特にLGBTやジェンダーの映像には心打たれました。そんな最先端の豪華なステージ2日目は、長野県と福島県で生成された再生可能な水素エネルギーを使い、CO2や排ガスを出さない燃料電池車が何台も駆けつけて、ギターやアンプに電力を供給したのだそう!

入念なボディチェックはありましたが、入退場は実にスムース。どの席から観ても最高に楽しめるステージは、スマホでの録音や撮影は自由。伝説の写真家アントン・コービンによる8K映像や、シンプルな4人のみの音も鮮やかでクリア。30年以上も前のアルバム再現ライブでありながら、懐古的な要素はどこにもなく、新しい表現や取り組み、アイデアや提案ばかり。しかもそれがロックだというところに(メンバー全員の素晴らしい年齢の重ね方も含め)、このバンドの懐の深さを感じます。やさしさ溢れるピュアな彼らの姿を見て、まもなく訪れる2020年は(2019年以上に)、期待と希望を強く持とうと心に決めました。(きっとそのほうが楽しいに決まっていますよネ!)

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Author : Takahiro Koike