やっぱり金継ぎっていいな、好きだわ、という思いを強くしている今日このごろです。
最新作(?)は、この急須。
よく見ると持ち手にさりげなく3本の銀のラインが入っていますが、これは......
2週間ほど前、娘がうっかりコップを急須にぶつけて倒してしまい、
ガッシャン、という音とともにこんな無慈悲な姿に!
そんな台所の悲劇から、見事復活を遂げた現在の姿がますます愛しいのです。
先月、母と姉からも縁の欠けた湯飲みを金継ぎしてほしいと預かっていたので
いっしょに修復作業しました。
最後に蒔く金属粉を、今回は金ではなく錫にしてみたところ、
少し抑制が利いていて、なかなかいい雰囲気。
金継ぎは、一度作業にとりかかると毎日ちょこちょことやることがあって
その間は道具やムロ(漆を乾かす箱で、わたしは段ボールを使用)が
出しっぱなしになるため、今回のように急を要する器以外は
ある程度数がたまり、かつ作業をする時間的余裕ができるまで待つことにしています。
でも今のように「毎日とにかく家にいなくちゃいけない」という状況は
金継ぎをやるのにもうってつけ、といえるかもしれませんね。
最近わたしが教本がわりにしているのは、
堀道広さんの『おうちでできるおおらか金継ぎ』。
うつわの破損の種類と、それに適した修復の種類によってどんな工程で直していくのか、
ざっくりと流れを見せてくれる表があったり、
作業においておかしがちなミスと、そのカバー方法などのアドバイスも親切です。
わたしの金継ぎの歩みも、入り口は新うるしを使う簡易的な方法からスタートし、
次は7年前のブログ(→ BLOG )にも書いた
『金継ぎ一年生』をテキストにした接着剤やパテを使った方法でやる時期が長く、
昨年から、堀さんの本で紹介されている本漆や自然の材料を使った方法へと移行してきました。
でもいくつか本を読んだり、実践を重ねるうちに、金継ぎって、
「こうじゃなきゃいけない」という枠にとらわれない方が楽しいみたい、とわかってきて、
そのときどきの事情(時間のかけられ具合など)にあわせて柔軟にやっています。
ちなみに今回の金継ぎも、急須の持ち手は強度を最優先したかったのと
直接口につける場所ではないので、接着剤の上から本漆を塗るやり方で直しました。
もっともっと経験を重ねて、上手になりたい!
『sketch』
お値下げしました
週末もたくさんのご注文をいただき
ありがとうございました!
しあわせな気持ちで発送中です。
「久しぶりにブログを見たら......」
というコメントもチラホラ、なので
しばらく継続して
おしらせを貼らせてくださいね。
くわしくはこちら→ BLOG 『sketch』 お値下げします
おしらせしてすぐ購入してくださった方から「『sketch』が届きました!」というメールが
ご入金報告のおしらせと合わせて続々と届いています。
なかなか一通ごとのお返事が間に合わないのですが、すべて楽しく読ませていただき、
たくさんの元気とパワーをいただいています。本当にありがとうございます。
今週もみんなで "STAY HOME"、それぞれの家で、楽しみましょうね。