『恋人たちの予感』は、秋が深まり、クリスマスの足音が聞こえてくる季節になると
なんとなく見たくなる映画です。
私が10代の頃に愛読していた雑誌『Olive』や『mc Sister』では
当時よくファッションと映画をからめた特集をやっていて、
この作品もそんな中で紹介されていたのをきっかけに観たのが最初でした。
でも私にとってはとくにファッションが見どころといった類いの映画ではなく(笑)
街ロケのシーンが多くて、秋から冬にかけてのNYの街並が
息をのむほど美しく描かれているところと、
何でもポンポン言い合える男女の友達が、しだいに恋人として相手を意識していくという
いつ観てもまったく疲れない、必ず幸せな気持ちで観終えられるストーリーが好きです。
なんといっても俳優ビリー・クリスタルの軽妙な演技が最高!
1989年の作品なので、最初に観てから早20年以上。
DVDも持っているので、この20年余りでいったい何回観たでしょう。
観るたびにうらやましくなるのが、ツリーを道端で買い、抱えて家に持って帰るこのシーン。
女優のメグ・ライアンつながりでもう1本、秋に観たくなる映画が『ユー・ガット・メール』。
主役の男女が近所の書店のオーナー同士という設定で、本屋さんのシーンがたくさん出てきます。
これも王道ラブコメという感じで、ストーリー云々という映画ではないものの
メグ・ライアンが夜ふかししてチャットメールをするシーンとか
なんとなく秋に観ると、その状況や絵としての可愛らしさに浸ってしまうのです。
そしてとにかく素敵なのが、メグ・ライアンが営む本屋さん!
こんな本屋さんが近所にあったらどんなにいいだろうと、毎回ため息が出ます。
それにこの映画でのメグ・ライアンのファッションは個人的にとても好み。
この2本で脚本を担当し、『ユー・ガット・メール』では監督も務めたノーラ・エフロンさんは
今年亡くなられたそうです。どちらの映画も主人公たちのセリフの掛け合いが本当に面白いので
彼女が残した言葉を振り返る意味でも、また観直してみたいなと思います。
おまけで『ユー・ガット・メール』の予告編を。あー、本格的に観たくなってきた!
これはDVDを持っていないので、明日借りにいっちゃおうかな(笑)。