久しぶりに映画の話。『マーサの幸せレシピ』(2001年)は大好きな作品です。
潔癖性で頑固なドイツ人女性シェフ、マーサが
勤め先のレストランに新しいシェフとして入ってきた陽気なイタリア男のマリオや
突然一緒に暮らすことになった姪のリナの存在によって
固く閉ざしていた心を少しずつ開き始めるというストーリー。
厨房のシーンや、家で食事を作るシーンなど、
料理の場面がたくさん出てくるのがとにかく楽しい!
これはマーサの家のキッチンで、マリオがさささっと作ってくれた料理。
マーサは家での食事も、盛りつけた後にお皿の縁についたソースをクロスでキュッと拭うような性格で
一方マリオは、キッチンを豪快に散らかしながら大らかに料理を楽しむタイプ。
それぞれの違いが作るメニューにもはっきり出ていて興味深いのです。
映画の中でもいちばん好きなのが、正反対の性格の二人が結婚するラストシーン。
屋外で、友人や家族と一緒に長いテーブルを囲みながら食事とワインを楽しむ、
最高に素敵な大人婚! このエンディングは何回観ても幸せな気持ちでいっぱいになります。
ハリウッドでリメイクされたヴァージョンも、以前飛行機の中で観たのですが...
私はオリジナルの方が断然好きです。
ヒロインの「仕事は完璧にこなすけどどうしようもなく不器用な女の人」という設定が
オリジナルの女優さんの方が文句なしにハマっていると思うから。
あぁ、ちゃんとソファで最初から観たくなってきちゃったな。
完全に現実逃避ですね(笑)。