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Jan 05,2013

お正月の『マリー・アントワネット』

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昨日は一日私の実家で過ごしていました。
実はまだ鼻水と鼻声で風邪オーラをバッチリ出している私に
母が「今日一日ここでゴロンとしていなさい。家に帰ると休めないでしょ」。
あぁ、ありがたいことです。娘は父と母を相手にずっと上機嫌で遊んでくれているし
私も布団で寝込むほどではないので(鼻がつまって寝られないし)、マスクしてソファに寝そべって読書。
でも気分は、娘が描いてくれたこのイラストみたいにウキウキです。

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やがてCSの映画チャンネルでソフィア・コッポラ監督作品『マリー・アントワネット』が始まりました。
私は公開当時に観ていたので夫や母親に解説しながら家族で鑑賞、娘もドレスやお菓子に目がハート。
二度目にして "この映画の観方" を私なりに心得ていたので、かえって初回より面白く観られたかも。

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マリー・アントワネットという題材の壮大さもあって映画としては辛口な評価が多かったこの作品。
でも視点を変えて、たとえばモード雑誌の、マリー・アントワネットをモチーフにした
超豪華なファッションストーリーをめくるように観れば、夢のように楽しいです。
そういう意味ではお正月に実家でゴロゴロしながら大画面TVで観るには最高の一本でした。

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驚くべきは、これだけのキャスト、衣装、セットを現場で動かす監督のソフィア・コッポラが
同世代(彼女の方が一歳上)ということ。しかも公開は7年前ですから制作当時は30代前半!
とくにソフィア・コッポラ的世界が大好きというわけではありませんが(もちろん嫌いでもない)、
これだけ大がかりなテーマと資金を操りながら「私の世界」の純度が薄れないのは素晴らしいです。

実はこの作品がTVで始まる直前、「あー、こういうときは『ゴッド・ファーザー』とか観たら
最高なのにねぇ(自宅にDVDコレクションがあるので)」と夫と話していたのですが
奇しくも『ゴッド・ファーザー』のコッポラ監督の娘の作品を観ることになったのでした。
作品世界は面白いくらいに対照的ですが、監督気質は間違いなく父親譲りなのでしょうね。

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Author : Nao Ogawa