キッチンの配膳窓から、ダイニングと縁側を抜けて窓のほうに目を向けると
障子に縁どられた庭の緑が、雨降り後ということもあってみずみずしく輝いています。
冬の夜は木の雨戸を閉めるし、朝起きてもまだ暗いしで
こんなふうに緑の窓が不意に目に飛び込んできてハッとするなんてことは
やっぱり限られた季節の楽しみなのです。
古い家は、冬の寒さはこたえますが、そのぶん春と夏の気持ちよさは格別。
この家に暮らすことで、私も以前より季節の変化に敏感になった気がします。
あ、それともやっぱり、これも例の「花鳥風月=トシヨリ説」かな(笑)?