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May 31,2013

赤い鉛筆削り

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手動の鉛筆削り愛好家の夫から、赤いのを一つ、おさがりでもらいました。

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私がこども時代の勉強部屋に置いてあった鉛筆削りはもう電動だったので
こんな手動のタイプは(40歳とはいえ)あまりなじみがありません。
でも鉛筆をホールドするつまみとか、手回しするハンドルとか、
そのたたずまいには電動にはない味があり、すっかり気に入って仕事机でゴリゴリとやっています。
とくに今後のスケジュール進行ををカレンダーをにらみながら調整したり
コンテを描いたりするとき、時折りゴリゴリ回す数秒の間にふっと頭のネジがゆるんで
ちょっとしたリフレッシュになるところがいいのです。

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ちょうど今、建築家の宮脇檀さんの『住まいとほどよくつきあう』という本を読みはじめたのですが
昨日読んだ部分に「設計図の線を描くのはシャープペンよりも鉛筆にかぎる。
その鉛筆を削るのも、電動よりは手動がいい。芯を削っている間に、次にどんな線を描くか、
どんな設計をするかを考えているのであり、それをしなくなったら
もう創る人間ではなく製図機械だ」といったことが書いてあり
不思議なシンクロニシティを感じました。

すべて自動でやってくれる便利な機械と、原始的な道具、そのどちらも選べる時代だからこそ
その選択にはなにかしら自分なりの姿勢を持っていたいと思います。
原稿はPCで書き、コンテと手帳は手で書く、今のところ、それが私の選択です。

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Author : Nao Ogawa