2005年に愛知万博のために建てられたサツキとメイの家は、宮崎吾朗さんが手がけています。
映画の舞台は昭和30年代ですが、昭和10年頃に作られた設定。表札はもちろん「草壁」です。
映画のセットではなく本当に住める家にこだわり、当時の工法と材料で細部まで丁寧に建てられています。特に(今は作られていない)波を打ったガラス越しに見る外の景色は、何とも風情がありました。
メイちゃんが覗いた、穴の開いたバケツも。
平屋の和風建築に洋風の応接間(屋根裏部屋付き)がある和洋折衷の家は、心が和みます。
部屋にある引き出しや押し入れは、自由に見て触ることができ、(撮影はできません)
布団やパジャマはきちんと3人分あり、食器や缶詰、おもちゃなど当時のものが揃います。
縁側の沓脱石(くつぬぎいし)の上で。(カンタのばあちゃんとおにぎりを食べていた場所です)
どうしても見たかったお父さんの書斎。鉛筆削りが自分と同じメーカーのものでうれしかった!
この下駄には、グッときました。
場所もイノシシや野鳥が暮らす、大きな公園のいちばん奥にあるのが、とってもいい。
さっそく、映画『となりのトトロ』を見直してみると、
お酒を飲みながら見たせいか、僕も奥さんもなぜか涙腺がゆるみっぱなし...。
サツキとメイの家に遊びに行ったことで、草壁家がこれまで以上に身近になったようです。