「思い出の味」の連載2回めは、料理研究家のホルトハウス房子さんです。
ドイツ系アメリカ人のご主人(現在92歳!)が、今も大好物だという
豚のスペアリブとサワークラウトの煮込みを作っていただきました。
鎌倉にあるご自宅を取材したのですが、料理はもちろん、世界中を旅して集めたというお皿や小物の
セレクトの素晴らしさに、大感激しました。(撮影用のこの大皿も、しっかりと金継ぎしてあります)
マスタードを入れた青い小瓶や黒パンのかごなど、キッチンの戸棚は、僕にとって宝の山でした。
現在も自宅で料理教室を続けているため、サラダを用意する手際のよさにも、また感激です。
食後においしい紅茶と、あの有名なHouse of Flaversのチーズケーキもいただきました。
(カップとお揃いのケーキ皿には、タイガーとヤシの木!)
23歳で結婚し、ご主人の仕事の関係で1950年代後半からアメリカやアジアで
暮らした話の一つひとつが本当に面白く、すっかりファンになってしまいました。
「一度おいしさを覚えてしまうと、そこから戻ることはできないのよ」
と2日に1度、鶏ガラを鍋で煮込み、スープストックを作っているそう。
「タイヘンではないですか?」とたずねると、「もう、習慣よね」と応える軽やかな笑顔に、
僕は痛く共感し、大いに刺激を受け、我が家でもやってみようと思いました。
ホルトハウスさんの楽しくて面白いインタビューは、発売中の『栄養と料理2月号』に掲載されています。