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Jan 28,2015

本の旅

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四日市と京都の、本をめぐる旅を終えて昨日帰ってきました。
二つの街のメリーゴーランドで私が手に入れた本は今回この5冊です
(夫もいろいろ買い込んでいたので、帰りの旅行鞄の重いこと!)。
講演会に伺った角野栄子さんの『ナーダという名の少女』と『魔女からの手紙』、
石井睦美さんの『しろうさぎとりんごの木』、
京都店の店長・鈴木潤さんにおすすめしてもらった『なかなおり』、
そして娘が欲しくて欲しくてたまらなかった(そしてとうとう手に入れた)
『こんにちは、またおてがみです』。

四日市での角野さんと石井さんの対談はとてもとても面白くて、
物書きとしての輝かしい大先輩(なんて相当おこがましいのは承知で)が
「物を書いて生きていくということ」についての極意を
惜しみなく語ってくださった、贅沢な2時間でした。
作品性としては対極にあるともいえる二人の作家が
「物を書く仕事は頭脳労働のように見えて実はかなり肉体労働に近い」という点で
共通していたのがとても興味深かったです。
お二人とも「いいアイデアが浮かんでくるのは机で考え込んでいるより
体を動かしているとき」とのことでした。うーん、深い!

潤さんが「これ、いいよぉ」とすすめてくれた『なかなおり』は
以前紹介した『まっててね』と同じシャーロット・ゾロトウの作品です。
→ BLOG『まっててね』
手に入れた帰り、さっそく電車の中で娘と一緒に読んだら、
潤さんの言葉どおり、いい余韻の、いい絵本でした。
読み聞かせていた私が「......おしまい」と絵本を閉じると、
それまでお話にじっと集中していた娘が、うーんと伸びをしながら
「あー、おもしろかった!」と満足そうな笑顔で言いました。
絵本とは、この瞬間のためにあるのだなと、シンプルにそう思いました。

3月7日から始まるメリーゴーランド京都での企画展については
潤さんと意見交換をしながらイメージを固めてきたので
その内容について今後少しずつこのブログでお伝えしていきます。
私たちも京都へ行くのはもちろん
足を運んでいただく価値のある企画をいろいろ考えています。
どうぞお楽しみに!

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Author : Nao Ogawa