庭のライラックが、今年も咲き始めました。昨年のブログを見ると、開花状況はやや遅めですが
ライラックは毎年きっちり同じように咲くわけではない、という話を聞いたことがあって
だからといって何か特別な手入れをしていたわけでもない私には
これだけ咲いてくれただけでも十分、と思えるほどうれしい花。
ライラックの、どこか大人びた雰囲気の可憐さが好きです。
それは花びらの小ささなのか、円錐形の花房のせいなのか......
庭に花が咲くとそれが何であれうれしいけれど、
なかでもライラックは、私には特別な存在のよう。
おそらく最初の何年間か、咲かなかったせいもあるかもしれません。
こちらはグランドカバーとしてあちこちに植えたツルニチニチソウ。
班入りの葉っぱだけでも表情があって好きですが、この時期に紫の花をつけると
とても涼やかで凛とした存在感を放ちます。
一方、小さな黄色の鈴みたいな花をつけているのはラミウム。
普段はグランドカバー役の丈夫な葉っぱですが、春は花まで楽しませてくれるのです。
なんて働き者でいい子なんだろう!と気に入って、ちょっとした隙間があると植えています。
黄色い花がもう一つ咲いていました。昨年買ったマーガレット。
花が終わった鉢植えを外に出しっぱなしでそのまま冬越えさせてしまいましたが、
今年も咲きました!あぁ、なんて立派なんだろう。
こうした健気な姿を目にすると、「世話が足りない」などと文句一つ言わずに
きっちり自分の役目を果たす植物たちに、頭が下がる思いです。
そしてハナミズキの足もとには、ラミウムとツルニチニチソウが仲良くからみあって
パープルとイエローの愛らしいコンビネーションを披露してくれていました。
本当に、忙しい忙しいと言い訳してないで、もっとちゃんと庭仕事しなくちゃ。
相手にやる気を起こさせるには、まず黙って自分から仕事するのが一番効果的だと
そんなことまで植物たちに教わっている気分です。