安田楠雄邸を見学している途中から「帰ったらすぐあそこのパーツを取り替える！」と
心の中で固く誓っていたのが、階段下収納の扉の取っ手部分です。
ここはリフォーム時にいじっていないので、もともと取り付けてあった取っ手
（黒いレリーフ入りのデザイン）をそのまま使っていて、
その中途半端なレトロ感が気に入らず、なんとかしなきゃと思いつつも
あまりに小さな部分だけに気になっていたことをつい忘れてしまい、早５年
（なぜか自宅取材を受ける日に掃除をしていると思い出し、毎回焦るのです）。
とうとう、シンプルな真鍮製の取っ手に交換しました。あー、すっきり。
その気になればお金も時間も大してかからないこの作業を、
なぜ５年もやらずに来たのでしょう......

今回の建築探訪で大いに触発されたのは、家の空気感をつくるものは
空間や家具や大きな面積の要素だけでなく、小さなパーツもとても大切だということ。
自分たちの家づくりや『家がおしえてくれること』での取材を通じて
もちろん頭ではわかっていたそのことを、とくに安田楠雄邸で、肌で実感した感じです。
フックや取っ手、ほんの小さなコーナーを照らす照明も。
そういう視点が加わった上であらためて見直すと、
庭も含めて、まだまだ突っ込みどころ満載の我が家。
そんなわけで今週のコーヒーブレイクの話題は
「あと、あそこもやらなくちゃ」という家の課題箇所の確認でもちきりです（笑）。