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Oct 27,2015

お出かけの変化 2

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名建築を堪能した後はお楽しみのランチ。
ホームメイドタイプのハンバーガー屋さんと生パスタ屋さんが2軒隣り合っていて
娘の希望を仰いでみると「うーん、迷うなぁ...ハンバーガーかな!」。
たまたま2軒ともカジュアルな店だったこともありますが、
子連れの立場をわきまえての消去法ではなく店を選べるようになったことも、明らかな変化です。

以前は、ぬりえやお絵描きセットや折り紙など、
待ち時間を退屈しないで過ごしてもらうための道具をあれこれリュックに詰めていましたが
今回のお出かけの娘の持ち物は、本1冊のみでした。
電車の中でも、もう私がこそこそ声で読んであげなくたって(→ BLOG
座席に座った途端に自分で開いて一人で読んでいます。
抱っこ紐やベビーカー時代は、こんな時期がやってくるなんて
とてもイメージができませんでした。

とくにそのころはたくさんの人から
「大変な時期はあっという間だから」と声をかけてもらったけれど
実は、私はその言葉で気持ちがラクになれたことはなくて、
少なくとも現時点で、7年間があっという間だったとは思っていません。

娘がここまで成長してくれるまでの7年、自分の時間の使い方や過ごし方として
かつてはできていたのにできなくなったことはあって
その現実に直面して四苦八苦しているときに支えになってくれる言葉は
「そういう時期はあっという間」ではないかもしれない、というのが私の実感です。

今まで自由にできていたことはたしかにできなくなる。けれど、
こどもと一緒に生きることで、まったく未知のことを体験できるのも事実で、
そこから何を得て、自分の人生にどう生かすか、それを面白がりながら過ごせばいい。
「大変な時期はいつか終わる」と思いながら過ごしていると
なんとなく我慢や忍耐というムードに自分が飲み込まれてしまいそうで
それより、新しい状況に合わせて自分もどんどん変わっていこう、
そう覚悟を決めたほうが楽しそうだと、考えるようになりました。
きっとそのこと自体、こどもからもらった大切なものの一つです。

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Author : Nao Ogawa