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Feb 11,2016

ブログ意識

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昨日の朝、ブログをアップした後で公開した記事を見直していたら、
洗面所の写真の中に気になる鏡の汚れを発見。
「これくらいはアリかなぁ」「いや、気になる!」の2つの声が
頭の中でしばらくぐるぐるして、結局もう一回撮り直して差し替えました。
最初の写真は前日夜に照明の下で撮ったものだったし
朝の自然光の写真になって結果オーライでしたが
こういうことがあると、私ってけっこう真剣にブログをやってるんだな、と感じます。

今回のように写真を撮り直して差し替えるということはそうそうありませんが、
表現の手直しや、ときにはタイトル変更という大きな修正は日常的にやっています。
『sketch 1』(→ sketch )に収録したエッセイ「文章の筋トレ」でも書いたように
私の中でブログは今、「書く仕事」の基礎トレーニングという位置づけ。
個人的といえば個人的な取り組みですが、
ありがたいことに年々読者数が増えていること、実際の反応を日々いただくこともあって
自分のために気ままに書きつけておく、のとは少し意識が違います。
もちろん毎日のことなので、ネタは身近で気楽なものがほとんど、とはいえ
気楽であることと、乱雑であることはまた別の話。
ダーッと書いていきなり公開、ではなく、
読者にとってより面白くて読みやすい文章になるように
何度か読み返して段落を前後させたり、語尾の表現を微調整したりということを
最低限の任務として自分に課しています。こうして書くと
ほとんど完全に仕事の意識、なのかもしれません。

なので毎日たった5分で終わるラクラク作業、というわけにはいきませんが
たとえ持ちネタが何もない!という状態でも、そこからなんとかテーマをひねりだし、
最初の構成まではざざっと書いちゃう、という段階までの所要時間は
トレーニングの賜物というべきか、年々短くなってきています。
今は娘が日記を書くのと同じくらいを目安にしていて、
ちょっと長くなっちゃったな、という文章でもだいたい15分間くらい。
それを一旦保存して、公開までに何度か見直しながら手を入れます。

文章を書くことも推敲も、仕事にするくらいなので飽きるということはないし
まったく苦ではないのですが、写真は私にとってそういう対象ではないため、
昨日の出来事にも象徴されるように、割といつもジタバタしています
(ちなみに今日の写真はそのジタバタ感をそこはかとなく匂わせてみたつもり)。
プロの写真家ならば、どれほど生活感の濃い風景であってもそれを芸術にできる。
でも私には残念ながらそのセンスも技術もないし
(これは『sketch 2』の「散らかすセンス」に通じる話かもしれません)、
せめて見た人が不快にならないようにということは気をつけながら日々撮っています。

ところで、ブログはたしか37歳から、ヨガは43歳から、
「毎日こつこつ」を始めたもの。続けるうちにちょっとずつ変化していく、
もしかしたら少しは進歩しているのかもしれない、
そんな手応えの面白さをエネルギーに、今のところ続けられています。
日課が増えると毎日はそのぶん忙しくなりますが、それを差し引いても
「こつこつ練習」は私の後半の人生を確実に楽しくしてくれているようです。

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Author : Nao Ogawa