Feb 29,2016

引っ越しメモリー

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新生活を迎える季節ならではの質問が読者の方から寄せられました。

「田舎を出て、東京で就職・結婚してから、4年が経ちました。
今までマンションを借りて住んでいたのですが、そろそろ引っ越しを考えて
不動産屋さんに紹介してもらった中古住宅を見学に行きました。
大工さんが建てたということ、無垢材がふんだんに使われていたこと、
庭には梅の木や金木犀が植わっていたことなどから
以前住まわれていた方の家への愛情を感じることができて
一目見て、この家に住みたいと即決しました。
手続きをしている最中ですが、3月の中旬から下旬に引っ越しをする予定です。
そこで、お二人が今のお住まいに引っ越した時に工夫したことや大変だったこと、
また引っ越しをするならこうする、ということがあれば
ぜひ教えていただきたいです」

我が家の引っ越しは2010年の年末で、もう5年2ヶ月も前なのですが、
つい3ヶ月前に義母の引っ越しを経験したばかりなので
このリクエストにどんな回答をご用意したらいいか、夫と話してみました。
家づくりや引っ越しに関することを書き留めていたノートの写真とともに
お答えしたいと思います。

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まず二人の意見が一致したのは
「荷物の処分は引っ越し前に徹底的にやった方がいい」ということ。
処分に迷ったものはとりあえず新居に持っていく、というやり方は
手間を後回しにするだけ、そして引っ越しの荷物を無駄に増やすだけ。
処分に迷うものって、たいていはすぐに使わないものなので、
ダンボールを開けることもせずにとりあえず納戸の奥に置いておく →
それによって限りある収納スペースをつぶしてしまう →
数年後、その収納スペースの整理に迫られ、結局処分することになる →
ならばやっぱり引っ越し前に処分しておけばよかったんだ!!
......というのは私たち自身の苦い体験です。
何年も(もしかしたら一生)開けなくても困らないダンボールを、
家から家へと苦労して(その分のお金まで払って)運んでるなんて、
よく考えてみたらおかしなことですよね。
新しい家には本当に必要な物だけを持っていくと決めた方が
新居での引っ越しの後片付けもラクだし、収納場所を有効に使えると思います。

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前の家で引っ越しの準備をしながら、処分すると決めたものたちは
「ご自由にお持ちください」と書いた箱に入れ、玄関前に置いてリサイクルしました。
夫が愛用していた文机まで試しに置いていたら、ちゃんと持っていってくれた人がいました。
リサイクルショップに持ち込んでも何でも引き取ってくれるわけではないし、
ましてや愛着のあるものを粗大ゴミとして出すのは哀しい。
玄関前の処分箱は、フリマほど手間もかからず、モノを捨てずに荷物の整理ができます。
マンションならば、住人の人々が通る場所で(もちろん許可をもらって)
やることはできないのかな。もし実践できる環境であれば、おすすめです。

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また、こうして家づくりノートをつくり、絵を描き、寸法を書き込みながら
具体的なシミュレーションを綿密に行ったことも有効だった気がします。
今あらためてノートをめくってみると、ダイニング、キッチン、リビングも
最初に描いていたスケッチと現在の風景がほぼ重なっているので
このノートでイメージを明確にしながら引っ越しを乗り越えたんだなと感じます。

新居に引っ越すと、いきなり荷解き、収納、ゴミ出し、足りないものの買い出しなど
体を動かさなくてはならない現実的な仕事が山積みで、心身とも疲弊するため
イメージ作業は引っ越し前にゆっくりやっておいた方がいい、というのが私の考え。
それでも実際なかなかイメージ通りにいかない、という局面もたびたびありますが
目指すゴールが頭に描いてあれば、あとは実務的な作業だけです。

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もう一つ、これは運と縁によるところが大きいですが、引っ越し屋さん選びも大切です......
私たち二人は、結婚する時の引っ越しと、今の家への引っ越しで
2回ほど引っ越し屋さんを頼みましたが、残念ながら2回ともハズレでした。
ハズレとは、当日の作業テクニックやスピード、
スタッフの人柄など含めてのトータルの感想ですが、
反対に、昨年末の義母の引っ越しは感動的なほどに大アタリでした。
事前に見積もりに来た営業担当の方、前日に荷造りにきてくれたスタッフ、
当日の搬出入のスタッフ、どの方もキビキビとして無駄のない動きで、超有能!
おかげでとてもスムーズに気持ちよく引っ越しを終えることができました。
地域は違いますが、次に引っ越しをするなら私たちもあの会社に頼もう、と思ったほど。
義母の転居を強力にサポートしてくれたその引っ越し屋さんは
パンダのマークの引っ越しセンターでした。

「3月の中旬から下旬の引っ越し」となると、すでに大忙しの日々だと思います。
どうか体調を万全に、夫婦ゲンカも乗り越えて
(私たちの歴代最大の夫婦ゲンカは引っ越しのときでした)、がんばってくださいね!

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Author : Nao Ogawa