連休中に出かけた〈アンドアール〉（ → BLOG ）で私が選んだのは、
黒いスクエア型プレートでした。帰り道に買ったロールケーキをたっぷり厚切りにしてのせ、
お気に入りの豆を挽いてコーヒーを淹れたら、至福のおやつ時間です。

うーん、こうして見ると、カトラリーは木でもいいなぁ。となると
洗練されたラインの木のデザートフォークが欲しくなる...というように
うつわ熱が盛り上がると、そこから生まれる連鎖が楽しくもタイヘンなのです（笑）。

こちらは先月〈amco culture & journey〉（→ BLOG ）で出会って惹かれ、
2週間以上悩んだ末に購入を決めたうつわ。沖縄の壱岐幸二さんの作品です。

9寸（約27cm）もある大きめの鉢なのですが
幅広のリムに角度をつけた特徴的なフォルムや、躍動感あふれるコバルトの染付け模様には
似たものになかなか出会えない大らかな存在感があって
あぁやっぱり我が家に迎え入れてよかった、とホクホクしながら見つめたり、なでたり。

このうつわを眺めていると、盛りつけたい料理が次々に浮かんでくるのです。
最初にパッと浮かんだのは、鶏肉とゆで卵を醤油とバルサミコ酢で煮込んだ私の定番料理。
仕上げにさっとゆでたブロッコリーや、スライサーで薄く輪切りにしたピーマンで
緑を添えるのですが、赤や黄色のパプリカでも映えそう。
またはルッコラやロメインレタスなど青みの強い葉っぱをこんもりさせた上から
パルミジャーノを削って散らすグリーンサラダもいいなぁ。
それからトマトソースをからめたショートパスタをドンと盛って取り分けても......と
メニューとその盛りつけアイデアが、浮かぶ、浮かぶ！
これぞ、うつわの魔法です。

食器棚にも収まることをちゃんと確認して買っていますが、
なにげなく出しておいても楽しいうつわなのです。
りんごを２個コロン、あぁかわいい。
もちろんレモンだってオレンジだって文句なしに絵になるはず。
こんな調子で、パパッと済ませる普段のごはんでも、
うつわ同士のコーディネートを意識してみたり、箸枕を出して使ってみたり、
しまっていた湯呑みを久しぶりに出してきて交替させてみたりと
家族が気づくか気づかないかというレベルの地味な動きをしながら
うつわの楽しみを再発見中です。