今年のお花見は、帰省の行き帰りの高速道路から
きれいな桜の風景をあちこちで見られたことですっかり気持ちが満たされ、
遠くの桜を堪能した後は、身近な風景をなんとかしなくちゃと
お天気のよかった週末は娘と一緒に庭仕事をがんばりました。
昨日より今日、今日より明日、というめざましいスピードで
ついこのあいだまで寒々しい姿だった木々から
爽やかなグリーンの葉っぱがぐんぐんと伸びはじめていて
庭に立っていると、今まさに庭の本番シーズンが始まったことを実感します。
しかし、残念ながらその変化をただ傍観しているだけでは
庭の景観をベストな状態に持っていくことはできません。
雑草や枯れた枝、伸びすぎた枝を取り除き、
開花期を伸ばすために花殻摘みをし、
鉢植えの位置を入れ替えて陽当たりを調節したり、
肥料を与えたり害虫予防をしたりと
細かい仕事が尽きることなくあるのです。
冬の間すっかりさぼっていたせいもあって、いちばん骨が折れるのが芝生の草取り。
遠目には新しい芝が伸びてきているように見えても、
近づいてよく見ると芝によく似た雑草だったりして愕然！
この草たちがはびこってしまっては芝生がきれいに生え揃わないため、
草取りは最優先で取りかからなくてはならない仕事です。
前屈みになり、ひたすら草を抜いていく単純作業に近道はなくて
グローブをしているのになぜか手の爪に土がつまったり、腰が痛くなったり。
でも、手を動かした分だけ確実に庭の表情がさっぱりしていき、
不思議なほどあっという間に時間が経って、
不思議なほどお腹が空いて、その後のごはんやお茶がとびきり美味しいのです。
草取りよりもアリやミミズやダンゴムシなどの虫にすぐ興味がいってしまう娘でしたが
私一人でやるより確実に楽しく、FMラジオを聴きながら庭仕事に励んだ地味な二日間が
それなりに素敵で意味のある週末だったように感じるのは、この子のおかげです。
