
板橋区立美術館で開催中の「サザエさん生誕70周年記念 よりぬき長谷川町子展」に行ってきました。13歳の時に父親を亡くし、翌年家族で福岡から上京、15歳で漫画家としてデビューして家計を支えます。27歳の時に姉と妹とともに「姉妹社」を立ち上げ、1947年(69年前!)に初めて出た『サザエさん』の単行本は自費出版でした。大正9年生まれの町子さんは、僕の祖母と同い年です。→ BLOG

100点以上の原画は、ペン先に込められた熱量や筆圧がひしひしと伝わるようなすさまじい迫力でした。28年にも及んだ新聞連載で、月日を重ねていくにつれて線が細くなり洗練されていったのがよくわかります。納得のいくアイデアが浮かぶまで部屋にこもり、締切時間ギリギリまで粘ってアイデアが浮かぶと、家族が集まる食卓でサッとペン入れをしたというエピソードに、大きなパワーと勇気をもらいました。

勢いのあるタッチ、シンプルで無駄のない背景、生き生きしたキャラクター、吹き出しの手書き文字、最後にクスッと笑える4コマならではの見事なオチ。そのすべてにあやかりたいと、町子さんが愛用していたペン先とペン軸を自分へのおみやげに。娘はワカメちゃんのコップを選びました。あまりにも身近な存在ですが、『サザエさん』から学ぶことはまだまだたくさんあると僕は思っています。

僕がいちばん好きな表紙絵です。
(お揃いのアランニットと、カツオの苦笑いが何とも微笑ましい!)
素晴らしい原画の展示は10/10まで。来春には名古屋へ巡回します。→ 「よりぬき長谷川町子展」
