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Nov 17,2016

ママにおみやげ

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先週末、小学校のバザーが開催されました。
今年は読み聞かせの他にはPTA活動はしていないので、
バザーもお客さん側に回って楽しむことができたのですが
娘はもう今年からはお友だちと一緒に回る約束をしてきたため、私は別行動。
お友だち同士で、その日はおこづかいを持ってくると決めたそうで
「2000円持ってこようだって」と言うのを聞いて
「とんでもない!うちは500円!」と一蹴しました。

バザー当日、娘が一緒に回る約束をしているお友だちのお母さんに会ったので
「おこづかい、どうした?」と聞くと
「1000円渡しておつりを返すように伝えた」とのこと。
「うちは500円だよ」
「やっぱり?私も多すぎかなぁと思ったけど、みんな2000円だって言うから」。

事前にバザーのプリントを見ながら、買いたいものや食べたいものを挙げさせたら
せいぜい300円か400円だった、と伝えると
「それチェックしたんだ? うちもやればよかったなぁ」とお母さんは悔しそうな顔。
しかし彼女はPTAの係で担当の場所を動けないことになっていたので
私が指導係を引き受け、待ち合わせ時間に娘とその友達を集めて
「みんな、もらっているおこづかいの金額が違うけれど、
必ず自分のおこづかいの中でしか買い物しないように。
お友だち同士で買ってあげたり、買ってもらったりはぜったいダメだよ!」と
クギを刺しておきました。

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バザーをひと通り見終えて先に家に帰っていたら、終了時刻までいた娘も帰ってきました。
「お買い物どうだった?」と聞くと
「ものすごく楽しかった!おさいふ、空っぽ!」。
そんな予感はしていましたが、プリントのマップを見ながら、
どこのお店でいくら払ったか、チェックしていきました。
すると「これはママにおみやげ」とグリーンのティッシュケースを手渡してくれたのです。

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特別支援学級の生徒さんが手づくりの雑貨を出品するお店で売っていた
草木染めのティッシュケースで、袋には「100円」の値札。
他のお友だちもみんな、それぞれお母さんが好きな色を選んで買ったそう。
「ママはグリーンがすきだから、この色にしたよ」。

50円で、綿アメやポップコーンが買えたり、ゲームができたりするバザーで、
100円の買い物はけっこう大きな出費です。おかげで
最後は100円のくじを引きたかったのに財布には50円しか残っていなくて
そのお金を出したところ(出すところがまだ幼い)、
「これじゃ足りないから、お隣りのしおり作りコーナーへどうぞ」と言われたそうです。
そして、その50円のしおりがかわいくできたと、喜んでいました。

「みんな、お札を持ってきてたよ」と言いながらも
まだ硬貨の種類の判別も、おつりの計算もおぼつかない娘はさして悔しそうでもなく、
もらったおこづかいで存分に楽しんだという晴れやかな表情を浮かべていました。

お金の渡し方についてはまだまだこれから大きくなってくる問題ですが
ひとまず、今回のバザーのお買い物ごっこは、よい経験になったようです。
またわたしも、はじめてのおこづかいにいろんな不安が渦巻いていたところに
思いがけないプレゼントを受け取って、ほろっと気持ちがほぐれました。

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Author : Nao Ogawa