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Dec 14,2016

ビーツ料理と八百屋さんメモリー

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市場の八百屋さんで目に飛び込んできた、ゴツゴツのビーツ(→ BLOG )は
さっそくクスクスサラダ(左)とピクルス(右)に。
ピクルスは、いっしょに買ったかぶと、にんじんもミックスされていますが
あっという間にビーツ色に染まり、
ヴィヴィッドなピンクのピクルスになりました。

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こちらはビーツとポテトのサラダ。
ビーツはこうして料理自体を自分色に染め上げてしまう、摩訶不思議な野菜。
でも栄養価は抜群だそうで、わたしは見ていないのですが
最近NHKの朝の情報番組『あさイチ』でも特集されたとか。→ サイト
わたしが八百屋さんでビーツを手にとると、お店のおじさんが飛んできて
「あ!もしかして見た?あさイチ!」と声をかけてきました。
「???」という顔をしていると
「もー、すごいよ、この野菜は。飲む輸血だってさ。
クックパッド見ればレシピじゃんじゃん出てくるから、大きいの買って行きなよ。
ちょっと負けてやるからさ」と、ぐいぐい押してくるのです。
その押しに流されて、1キロ以上もある大株をいただいてきたため
まだあと1、2品はつくれるくらい余っています。
好評であっという間になくなったクスクスサラダをもう一回と
ピンク色のビーツポタージュでもつくろうかな。

ところで先日、冬になるとビーツがときどき並んだ世田谷の八百屋さんの話が出ましたが
その八百屋さんにはちょっとした思い出話があるので、最後にそれを書こうと思います。

わたしと夫は、ふたりとも世田谷でひとり暮らしをしていたときに
同じクライアントの仕事で取材に出向いたシアトルで知り合ったのですが
最初、住んでいる家がまぁまぁ近い(同じ駅をはさんで反対側)ということがわかり、
ご近所話をしているうちに、
ひいきにしている八百屋さんがいっしょということで意気投合したのでした。

その八百屋さんは、わたしの家からも夫の家からもいちばん近いわけではなかったのですが
品ぞろえに魅かれて、ふたりとも「わざわざ」通っていた店だったのです。
そのときビーツの話をしたかどうかまではおぼえていませんが
「あの八百屋に行ってるんだ。やっぱりあそこだよねー」と盛り上がり、
帰国してからすぐ近所でごはんを食べたり飲んだりする友人になりました。

パートナーとの出会い方はひとそれぞれで、カップルのぶんだけストーリーがあると思いますが
うちの場合は「八百屋さん選び」が最初の大きなきっかけだったように思います。
人生、つくづく、なにをきっかけにどんな展開が起こるか、わからないものですね。

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Author : Nao Ogawa