理想のカフェを描いた「Neighbors」が、神奈川県にお住まいの読者の方のもとへ。

「２歳の娘と夫と暮らす30歳の主婦です。現在は元気いっぱいの娘と日々格闘しつつも、にぎやかで楽しい生活を送っています。同じ職場で知り合った夫が仕事から帰宅した時に、心からホッとできるような家づくりをすることが目標でした。家を購入するタイミングが来たこの1年近くは、迷ったり悩んだりするたびに『家がおしえてくれること』を何度も読み返し、自分たちが思い描く『血の通ったあたたかい家』のヒントを教えてもらいました」

手に入れた築16年の中古物件のリフォームが完成したら、玄関を開けた正面の棚(ニッチ）に飾っていただけるとのこと。（うれしい！）

「描かれている人物のなんとも言えない穏やかでやさしい表情、絵の醸し出す温かな雰囲気にとても惹かれました。家族がうれしいときや悲しいときでも、玄関を開けたらそっと迎えてくれる存在になってほしい。家を訪れてくれた方々には、このカフェのようにゆっくりと過ごしてほしい」

結婚する前から僕が一人で何度も訪れていた生田緑地にある日本民家園・岡本太郎美術館・プラネタリウムが、奥さまとご主人の初デートの場所だったこともわかり、本当に相応しい方に絵が届いたのだとしみじみ感じました。

この絵は、僕らが新婚旅行で訪れたサンフランシスコのカフェに感激して描きました。隣同士の客がそれぞれ程よく絶妙な距離感で、自分たちの時間を心から楽しみながらコーヒーを飲んでいます。特に混雑しているわけでもなく、かと言って空いているわけでもなく、ただただ同じ空間にいてゆっくりと時が流れていく･･･。そんな理想のカフェです。

僕自身とても気に入っている作品ですが、この絵が新居を末永く見守ってくれる〝お守り″のような存在になってくれたら、描き手としてこんなにうれしいことはありません。