新刊が発売される3月7日まで、いよいよあと1ヶ月。
先週末から、本文の校正作業にくわえて、出来上がってきた表紙デザインの確認や
発売後に行う出版記念イベントの詳細決めなどで
担当編集さんやデザイナーさんとめまぐるしくやりとりしており、
「いよいよもうすぐ本が出る!」という独特のムードが
家や仕事部屋や自分の体のなかに渦巻いています。
イベントの日時や場所については近日ブログでもご案内できる予定です。
ひとまず皮切りとして、東京で2回、2ヶ所での開催が決まりました。
いつもわたしたちの作品を読んでくださったり、
応援してくださっている読者のみなさんと
直接お会いできるのを楽しみにしています!
ところで以前、過去の作品を読み直すことはあまりしないという話を
ブログに書きましたが(→ BLOG )、そのとき書いた理由のほかにもうひとつ、
いま思い当たったものがあります。それは、
本が出る前にさんざん読むから、ということ(笑)。
最初に原稿を書き、まず夫に読ませる前に、次に担当編集さんに送る前にも何度も読み返し、
次は校正さんから赤入れしていただいたものを読み返して書き直し、
デザイナーさんがレイアウトしてくださったゲラを読んでまた自分で赤入れし、
ようやく印刷入稿して、校正紙に向き合って読んでみると、
あんなに読み返したはずなのに、まだ赤入れしたいところが見つかる!
本をつくるたびに思うのですが、いよいよこうした最後の段階までくると、
また直したいところが見つかったらどうしよう...と、読むのがこわくすらなってきます。
それでも、もう今回を最後に直せませんよ、というギリギリのところまで粘って読み、
あきらめるように手放して、ようやく本のかたちになって手元に戻ってくるのが
発売のとき。もう一回ちゃんと読んで、間違いがないかを確認して安心したら、
その時点でわたしたちの手から作品は飛び立っていき、そうすると次には
読んで下さったかたのいろんな声を受け取りたい、という気持ちしか残っていません。
最後まで気を抜かずにベストをつくして、
晴れやかな気持ちでみなさんに本を届けられるよう、がんばります。