『銀河鉄道999』が上映しているのを知り、娘と映画館へ。(奥さんは原稿チェックに集中)公開されたのは1979年で、今から38年前。名古屋の映画館に母と2人で観に行ったことをしっかりと覚えています。(ちょうど娘と同じくらいの年でした)最近は娘を通して子どもの頃の記憶が蘇るのを楽しんでいます。
館内にはセル画や当時の貴重なグッズが展示されています。今回はフィルムでの上映とのことで、画面には細かなキズやホコリがたまに現れるのですが、デジタル特有のシャッキリ感が抑えられて画質は気になりませんでした。暗いところはほんのりと暗く、明るいところはやわらかな明るさで、むしろ見やすかったほど。終映後に劇場のスタッフにそう伝えると、「よかったです! フィルムならではの味わいってありますよね」としみじみ喜んでくれました。
娘もかなり楽しんでくれたようで、鉄郎を助けてくれる仲間たちや、複雑だったメーテルの正体について上映後に語り合いました。出会いと別れが交錯する、ほろ苦く切ない旅の青春映画ですが、ラストシーンでかかるゴダイゴの曲の素晴らしさには本当に救われました。
都会的なイントロと、アゲアゲのベースとドラム。キラキラした洋楽のような英語のサビは、時を超えてオシャレです。味のあるキャラクターたちや緻密なメカの描き方、濃厚なストーリーと爽やかなゴダイゴの歌がひとつになって見事でした。ヤマトやガンダムもいいけど、僕はやっぱり999がいちばん好きです。
この写真は納戸のマンガ棚に飾っています。(10年前にご自宅に伺って取材した時のもの)今回30年ぶりに映画を観て純粋な気持ちになったように、いつでも初心に戻れる特別な1枚です。