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Feb 02,2017

ラグの下のハンカチ

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「自宅で仕事」という働き方は、実際どういうものなのか、
本人や同業者以外にはなかなか理解してもらえないものです。
小学生ならばなおさらで、こどもからすれば
「お母さんが家にいるか、いないか」しかありません。
いくら「ママは家で仕事をしているのよ」といっても
学校から帰ってくるなり娘が「みんながあとから遊びに来るって!」と言うのを聞き、
おいおい、またですかぁー、ということが、毎週のようにあります。

とはいえ、お友だちが来ても来なくても、娘が帰ってきた瞬間に
執筆や校正などの集中力を要するお仕事タイムは自動的に終了して、
そこから後は、メールや事務的な作業くらいしかできないのも事実。
なのでお友だちが来るのは基本的にウェルカムで
せいぜいあと2、3年であろう、無邪気な小学生の遊びかたを
微笑ましく見守り、おもしろがって観察する姿勢でいます。

まだ男女関係なく遊ぶ年なので、男の子もやってくるのですが
先日、とても寒い日にうちに集まったのは女の子4人に男の子ひとりという編成。
いったい何をやって遊ぶのかと思ったら、まずは家じゅう使って鬼ごっこ(笑)。
二階で、ドドドドド...と走り回る音の直後に、障子がはずれるガタガタッという音。
さすがに見かねて「そんなに走るなら公園に行きなさーい!」と注意すると
みんなでこそこそ相談して、おとなしくハンカチ落としをはじめました(笑)。
ひとり、お稽古事に行くためお母さんが迎えにきて抜けてしまうと
「みちるちゃんのお母さんもはいってよ!」と頼まれ
「オッケー、いいよ」とわたしも参加。
続いてボードゲームをやりながらみんなで盛り上がっていると、
よいこのチャイムが4時半に鳴りはじめ、
お友だちは「ありがとうございましたー!おじゃましましたー!」と
礼儀正しく挨拶をして、元気に帰っていきました。

ハンカチ落としはリビングのラグをめくってフローリングの上でやっていたのですが
翌朝、ヨガの時間に夫がラグの下からハンカチを見つけて
「なんでこんなところにハンカチがあるの?」と聞いてきました。
かくかくしかじかと前日の様子を説明しながら、
ひとり娘の我が家では、小学生がリビングでハンカチ落としをして遊ぶ風景なんて
数年後以降は、まず見られないものになるのだろうなぁと思うのでした。
そう考えたら、一日一日の他愛ない出来事が、なんとも愛しいものに感じます。

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Author : Nao Ogawa