昨年、庭のハナミズキが咲かなかった話からはじまる
「咲かないハナミズキ」という題名のエッセイを
『心地よさのありか』のために書き下ろしました。
具体的な内容については本を読んでいただくとして、とにかくその話は、
少しずつ届けられる本の感想のなかでもとくに引き合いに出されることが多く、
読んでくださる方は、それぞれ自分の身に重ね合わせながら
最後にちょっと励まされたり、前向きな気持ちになってくださっているようです。
わたし自身、このエッセイを早い段階で書き上げたことで、
『心地よさのありか』の文章の方向性が見えたように記憶しています。
さて、そんなうちの庭の「咲かないハナミズキ」、今年は現時点で花を3つ確認できました。
これは昨日の朝の写真。近所の庭の大きなハナミズキはもう満開だし、
このあといくつ咲いてくれるのかはわかりませんが、
すくなくとも昨年とは違うよ、というちいさな声が聞こえたような気がしました。
わたしが4帖半の仕事部屋でPCにかじりついている間に、
晴れたり、雨が降ったり、気温が上がったり下がったりしていて、
それによって庭は刻々と変化していました。
ほんの数週間前まで、まだ冬の気配をひきずっている印象だったのに
散水ホースの横の、てっちゃんが4、5年前に植えてくれたシロヤマブキが
見頃を迎えていてびっくり。
いつのまにかこの庭に、年一度のベストシーズンが訪れようとしています!
これは昨年買って、花が終わっても鉢に植えっぱなしにしておいたフリージア。
いつのまにか濃い黄色の、香りもすてきな花を咲かせてくれていました。
庭主の放任にもめげず、たくましい生命力で冬を乗り越えた庭に感謝しながら
仕事、家のこと、そしてこの庭の世話も
もっともっとスキルアップしたいなぁと思うのでした。