夫婦というのは親やきょうだいよりも密接な関係だと、僕は思います。
だから共通の趣味をひとつ持てば、夫婦の楽しさは自然と倍増します。

僕の両親は一緒にクラシックコンサートに行くのが好きでした。奥さんのご両親は今も毎週のようにゴルフに通います。そんな両親を見て育った僕たちは、今一緒に働いています。夫婦で同じ仕事をするのはなかなかタイヘンではありますが、いつでもスッと手を差し伸べられる身近な距離と安心感があります。男だから女だからという古い伝統や固定概念、照れや甘えはスパッと捨て去り、時代や年令と誠実に向き合いながら、自分自身を柔軟に更新させたいといつも思っています。そして一生働き続けたい。

North Lake Cafe & Booksの松田さんも、ご夫婦でお店を営んでいます。僕らは本を作り、松田さんはカフェを作りました。最近は夫婦でともに仕事をする人たちが本当に増えています。逆に絶対に同じ仕事はできないという夫婦もたくさんいます。それぞれの夫婦のあり方から、楽しく賢く暮らすにはさまざまな経験と身の丈にあった工夫が必要なのでしょう。

★North Lake Cafe & Books
『心地よさのありか』刊行記念「夫婦いっしょに働く夢と現実、本づくりとカフェの場合」
明日の土曜日は『心地よさのありか』刊行記念の最後のトークイベントになります。

そして来週から、次作のイラストに取り掛かります。松田さんも大好きだというポール・サイモンの最新ライブで身体を緩ませ、感覚を研ぎ澄ませます。それでは素敵な相手と素敵な週末を！