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May 19,2017

睡眠と電車

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フカフカの3人掛けの椅子に腰かけ、独特のゆれに身をまかせているうちに、心地よい眠気に誘われた瞬間の女の子。鮮やかな春のピンクが全身をすっぽりと包みこむ頃には、深くやさしい眠りの中へ・・・。『心地よさのありか』のエッセイ「本を読む女」(P19) のイラストです。

会社員時代は、電車に座ると真っ先に眠りについていました。恵比寿の会社から日比谷線でクライアント先の東銀座まで通う時も、駅に到着する間際にパッと目覚めるのが自慢でした。最近まで、本を開けば1Pも読み終わらないうちに眠りにつけたほど。ところが最近パッタリと眠れなくなったのです。「おかしいな・・・」としばらく不思議な気持ちでしたが、やがて思い当たることがありました。全く眠くならないということは、僕の睡眠は十分に足りていたのです。しかも昔ほど疲れていないからわざわざ寝なくても大丈夫。これは僕の進化だと気づき、力が湧いてきました。

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ただいま全国書店で販売中の『心地よさのありか』でこだわったのは、本のつくりです。そのひとつがしおりのひも(スピン)を付けることでした。ハードカバーや文庫本ではよく見かけますが、このサイズの本にスピンが付くのはちょっと珍しいのではないでしょうか。スピンがあるだけでちょっと特別な気分にもなりますし、パタンと閉じた時にちょこんとはみ出ている姿が僕は何とも好きなのです。イラストと同じピンクなのもいいなぁとしみじみ。

それではみなさんそれぞれの「心地よい」が、週末にひとつでも見つかりますように。

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Author : Takahiro Koike