2020年5月20日より新しいサイト www.tabletalk.store へ移転しました。こちらからご覧ください!
Jun 26,2017

Don't be shy!

P6214942.jpg

娘の将来の夢は「歌手」。
もちろん思いっきり贔屓目ではありますが、歌は上手。
少しハスキーながらよく伸びる声で
(そう形容される最上級アーティストは同じ誕生日のスティング(→ BLOG)でしょうか)、
ゆたかな声量で、難しい音程もよくとらえてなかなか聴かせる歌を歌ってくれます。

いくつかのレパートリーのなかでわたしが太鼓判を押すのは、
太田裕美の『木綿のハンカチーフ』
平成20年生まれの娘がなぜこの昭和の名曲を歌えるかといえば
夫がもれなく録画している松本隆氏に関連する番組で
彼が作詞を手がけた『木綿のハンカチーフ』の誕生秘話を明かす番組があり、
それを見終えるころにはすっかり覚えてしまっていたのでした。

『木綿のハンカチーフ』は1975年冬にリリースされたシングル曲なので
わたしでさえ当時3歳ちょっと、さすがにリアルタイムではなかったと思いますが
物心ついたころ、この曲を歌う太田裕美をテレビで見ながら
なんて可愛い声と姿なんだ!と子どもながら感動したことを覚えています。
そしていまこの曲を聴くと、歌詞も曲も、つくづくよいです。
都会へ旅立った彼氏を田舎でじっと待つ健気な女の子、
というキャラクター設定にはあまり共感できないものの、
一曲の歌として、本当にいい。
聴く人の胸にきちんと刺さり、それでいて後味はさらっと爽やか。

家では写真のように、いつものびのびと歌うのに(庭に向かって歌っています)、
そのパフォーマンスをわたしと夫しか知らないのがもったいなく、
先週末に実家で夕食を食べたとき、両親や姉夫婦の前で披露するように促してみました。
ところがまぁ思いきりの悪いこと悪いこと。照れてわたしの陰に隠れたり、
歌おうとして「やっぱりちょっと待って」と歌わなかったりする娘に
オーディエンスもだんだんジリジリしてきて
みんな内心「もう、やるなら早くやってよ」という状態に。
親としては「ここでその照れ、いらないから!」と複雑な気持ちに。

それで結局は勇気を出して歌ってみれば、
大人はみんな知っている歌ですし、場は「おぉ〜!」と大盛り上がり。
その様子を見て、最初に振ったわたしもホッとひと安心。
こうした一部始終を見ていると、
大人でも、なんだか照れちゃって遠慮したり出し惜しみしたりすること、
日常で意外とありますが、一歩引いて客観的に見てみれば
誰のなんの得にもなっていないし、少々乱暴に言ってしまえば
「時間のムダ遣い」であることが、よくわかります。

「恥ずかしい」という小さな自意識より
「いま求めれらていることをやる」という覚悟を優先すれば
いろんなことはもっとシンプルに、ハッピーに、回っていくのではないか?
実家で娘の歌声披露の場を見守りながら、そんなことを思った週末でした。

というわけで、照れずにシンプルに自己表現!を意識しながら
6月最後の一週間がスタートです!


  • Facebook
Author : Nao Ogawa