Jun 16,2017

Evan Dando Live in 代官山 2017

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イヴァン・ダンドゥは90年代前半にダイナソーJrやニルヴァーナとともに、オルタナシーンで活躍したバンド・レモンヘッズのフロントマンです。2009年以来リリースがなく目立った活動もほとんどなかったレモンヘッズですが、なぜかソロでふらりと来日。公式サイトにも来日公演が掲載されず、当日まで本当にステージに現れるか心配でした。

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温かみのあるやさしいイヴァンの歌声は淡々として繊細なのに、どこまでも切なく甘酸っぱい。さらりと生ギターで奏でるメロディはフォークというよりも明るいカントリーやパンクロックが下地になっています。学生の頃に聴いて以来、レモンヘッズがずっと好きな理由はそのポップさにあります。

会場に集まった客層も同世代を過ごした音楽好きな40代が多く、「なんだか20年前にタイムスリップしたみたい...」と奥さんと不思議な気分に。イヴァンは大きな体とブロンドの長髪はそのまま、今聴いてもまったく当時と変わらないきらめきを保っていました。ライブ中は曲間がほとんどなく、曲が終わる拍手と同時に次のイントロを弾き始めるので、ものすごい数の曲を演奏してくれました。

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特に盛り上がったのは、中盤にエレキギターを手にした瞬間です。イヴァンのギターは轟音でもなく、激しく鋭いものでもありません。ただ耳に気持ちよく残る、丸みのある甘い音です。お客さんは全員ニコニコしながら、『into your arms』をイヴァンと一緒に口ずさみました。


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僕らは10年前の新婚旅行で訪れたサンフランシスコで、初めてレモンヘッズを観ています。(当時のこの写真は旅の本を制作中に、偶然発見した1枚)彼らがヘッドライナーとして登場したのは夜中の1:00過ぎ。到着初日だった僕らは終演後の真夜中、ホテルに戻るタクシーがなかなか見つからず、2人で手をつないで真っ暗闇の公道をさまよい歩いた経験は今も忘れられません。今回のイヴァンのライブは結婚10周年の僕らにとって、最高にメモリアルなライブになりました。


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終盤イヴァンも気をよくしたのか、ギターのシールドをおもむろにひっこ抜き、ステージのモニターに足を乗せ身を乗り出して、生音と生声のアンプラグドで演奏してくれました。そんな素直でピュアなキャラクターもこの人の魅力だと思います。


最後に演奏したのは、お客さんのリクエストの応えた『the outdoor type』(名曲です!)


飾らないイメージはずっと変わらないイヴァン。もちろんこの曲も演奏してくれました。


メルボルン出身で2年前に来日したコートニー・バーネット(→BLOG)も、レモンヘッズ好きでステージでは感動的な共演を果たしています。

数々のメンバーチェンジや体調不良を乗り越えて歌い続けるイヴァンの姿は、きっと10年後に観ても、また同じ気持ちになれるに違いない素晴らしい夜でした。

日々本当にいろいろなことがありますが、自分を強く信じていけば大丈夫と、イヴァンの歌を聴きながら心底思いました。来月発売される家族旅の本も、レモンヘッズのようにポップな仕上がりになっております。それでは、大好きな歌を口ずみながら寛ぐのんびりした週末を!

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Author : Takahiro Koike