なんだかすごくひさしぶりに、映画の話を。
テレビ放送を録画しておいた『シェフ〜三ツ星フードトラック始めました〜』を
ようやく観たら、期待以上にとてもよかったので。
ロサンゼルスの有名シェフである主人公が、
グルメ評論家に料理を酷評されたことから、レストランの職を失なってしまいます。
離婚した妻の誘いでフロリダへ向かい、そこでフードトラックの営業をスタート。
キャリアへのこだわりで見失いかけていた料理の楽しさと喜びを取り戻していく......
料理がおいしそうな映画としても、
離れかけた家族が絆を取り戻すファミリードラマとしても、
また、LA→フロリダ→ニューオーリンズ→LAと
フードトラックで旅するロードムービーとしても楽しめて
どの側面からも明るく重くなく、カラッと笑えて感動できるアメリカらしい映画。
同時に、観る者に「しあわせな働きかたって?」というテーマを
さりげなく問いかけてくる作品でもあります。
自分が好きなものってなんだろう?
それを仕事にするにはどういうかたちがいいのだろう?......と。
わたしはこの作品から「ピンチはチャンスになる!」ということを
あらためておしえてもらったような気がして、そこにいちばん感動しました。
本当にやりたいことを抑えながら中途半端にもてはやされる高級レストランのシェフから
一度どん底に突き落とされたことで、
本当に自分がやりたいこと、しあわせになれる道を見つけた主人公の姿には
とても勇気をもらいます。
観終わった後にはなんとなく元気をもらって気持ちがさっぱりしている、そんな映画。
おすすめです!