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Aug 07,2017

45

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今日はわたしの45歳の誕生日です。
45歳! ついにアラウンド50に突入、身の引き締まる思いです。

わたしは子どものころから大柄で、童顔でもなく、声も低いせいか
実年齢より若く見られるという経験がほとんどありませんでした。
それをいやだとか、コンプレックスに感じるほどでもなかったのですが
見た目は落ち着いているのに中身が幼い自分に対して
どこか居心地の悪さを感じる時期が、実はけっこう長かったように思います。
本当の自分を周囲に理解してもらえない、という失望や苛立ちがいつもあって......
まぁ、思春期がダラダラと続いていただけかもしれませんが。

それが社会的にも大人とみなされる20代、とくに後半あたりから、
誕生日を迎えるたびにどんどん気が楽になるのは、
中身と外見のズレが年々なくなってきているということなのかもしれません。
逃げも隠れもできない中年となったいまも、正直、44でも46でも47でも
どれでもいいやというくらい数字に重きはおいていませんが
年齢を重ねることじたいにネガティブな感情はなく、むしろうれしい。
たのしいこともつらいことも含めて経験が増えたぶん
昔よりおもしろいものを書けるのではないかという気がするし、
以前より自分の体と向き合おうと意識しているせいで、
ありがたいことに健康だからです。

また『おしゃれと人生。』でお話を聞いた憧れの女性たちを含め、
こんなふうに生きられるなら、年齢を重ねることはきっと楽しいはずだと
思わせてくれる先輩たちの存在も大きいです。
『おしゃれと人生。』のなかで、とくに年齢を重ねることについて
印象的な言葉で語ってくださった吉谷桂子さんのお話はいまも心に深く残っています。

「私は、人生は四捨五入で考えるべきだと思っていて(笑)、
たとえば45歳なら、もう50歳の入口に立っているつもりでいたほうがいい。
そうやって常に先のヴィジョンを持ちながら生きてきた60歳と、
なんとなく年齢を重ねてきただけの60歳は、心構えが違うと思うの。
もう若くないと後ろ向きになってしまうか、
さぁこれからますます楽しむぞと思えるか」。

わたしは人生のハイライトは後半にあるほうが楽しい、と信じているので
仕事も暮らしもそのための努力は惜しまないことを心がけながら
45歳の一日一日を過ごしていこうと思います。

***今週のブログで
『こころに残る 家族の旅』発売記念トークイベント・関東編の詳細を発表します。
今回のツアーは9月から11月にかけて
東京・国立 → 神奈川・藤沢 → 京都 → 名古屋 → 大阪 を予定しています。
各地でみなさまにお会いできるのを楽しみにしています!

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Author : Nao Ogawa