Feb 05,2018

『メリーメリー』

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昨年秋、展示とギャラリートークを行わせてもらったメリーゴーランド京都(→ BLOG )で
在廊中に店長の鈴木潤さんと話していたら
「これ、知ってる?」とおすすめされた、『メリーメリー』シリーズの本。
『思い出のマーニー』の作者であるジョーン・G・ロビンソンの作品で、
潤さんの選書センスに全幅の信頼を寄せているわたしは
すぐにそのなかの1冊『おとまりにでかける」を娘へのおみやげに購入したのでした。

京都滞在を終えて家に帰り、娘に「潤さんからのおすすめ」と本を手渡すと
大喜びでその日から夢中で読み、翌日か翌々日には読み終えて、
「ほかのも読みたい! 潤さんに注文して!」とはげしくおねだり。
わたしも読んでみたら、たしかにとってもかわいくて楽しい本だったので
ほか2冊の配送も潤さんにお願いしたのでした。

一方、読書熱が沸騰しているもうひとりの身内が、わたしの母・みーちゃん。
毎朝5時に目覚めると、朝食の支度をはじめる6時半までのあいだに
ベッドの中で読書するのが、ゴルフと並ぶ目下最大の楽しみだそうで
会うたびに「この間借りた本、もう全部読み終えちゃうから、次のを持ってきて」と
リクエストされます。
大人向けの本だけでなく児童文学もウェルカムな姿勢なので、
毎回3、4冊貸すなかに1冊くらい児童文学を混ぜるのですが、
昨年のクリスマスごろの貸し出しのとき、娘が
「みーちゃん『メリーメリー』がおすすめだよ。すっごくおもしろいから!」と
この3冊を加えました。

わたしは内心「みーちゃんにはどうかな。ちょっと幼く感じるかな」と
思っていたのですが、次に会ったときの第一声が、
「みちるちゃんおすすめの『メリーメリー』、めちゃくちゃおもしろかった!」でした。
「あの本は、子どもに向けた本のように見えるけれど、
ぜひ小さい子どもを育てているお母さんこそ読むべきだと思うわ。
小さいからやんちゃをする、手がかかってたいへん、と片付けるのではなくて
子どもの側にもひとつひとつの行動に意志や理由があることが、よくわかるもの」と
いきいきと感想を伝えてきてくれました。
いまのみーちゃんは孫を預かっていっしょに過ごすことが多い立場なので
なおさらぐっと感情移入して読めたのでしょうね。

わたしは、お兄ちゃんたちに邪魔者扱いされてもけっしてへこたれない
末っ子メリーメリーのたくましいキャラクターはもちろん、
まわりの大人たちがその行動を子ども扱いせず、きちんと尊重して、
必要なぶんだけのサポートをさりげなく買って出てあげるところがすごく好きで
自分もできるだけこうありたいものだと思いながら読みました。
そう考えるとたしかに、みーちゃんが言うように
子育てがたいへんだと思っている大人が読むのはおすすめかもしれません。

今年に入ってお手紙ブームが到来している娘は、
いつもいい本を紹介してくれる潤さんにもお礼の手紙を熱心に書いていました。
そろそろ届くころかな。

→ メリーゴーランド京都 HP

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Author : Nao Ogawa