Feb 08,2018

皆勤賞のかわりに

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小学校でも習い事仲間の間でも、猛威をふるっているインフルエンザウィルス。
ここまでくると、いつ誰がなっても不思議はないという状況ですが、
娘は「わたしはけっしてインフルエンザにはならない」という謎の自信とともに
学校から帰ってくるたびに、自分への感染の可能性などまったく考えてもいない様子で
「今日は欠席が何人だった。みんなインフル」などと報告をしていました。

それが、月曜日夕方から夜にかけてのバレエと公文の後、めずらしくお弁当を残したので
おかしいなと思って熱をはかったら、37.8℃。まだ微熱のレベルですが、
わたしと夫は「あぁ、とうとう、うちにもインフル上陸か!!」と絶望的な気持ちになり、
娘はといえば、体温計の表示を見た瞬間、メソメソと泣き出しました。
「なぜ泣くの?」と聞くと、「学校を休むのがくやしい」ときっぱり。
そう、娘は入学以来一度も欠席をしたことがなく、今年も3年連続皆勤賞を狙っていたのです。
でもインフルエンザなら感染症だから欠席扱いにならないし、
明日病院に行って検査してもらおうよ、と言うと、
パッと顔に希望の光が差し、まるで戦いに挑むかのように勇ましく涙をぬぐって、
ジキニン(我が家のお守り的風邪薬です)を飲んで、その日は寝ました。

すると翌日、朝もまだ微熱だったので学校は休ませたのですが、
お昼、午後、夕方と、熱は上がるどころか、まったくの平熱に戻ったのです。
おまけに食欲はあるし元気だし、こんな状態で病院に行くのもどうかと思って見送り、
結局夜も、翌朝も、熱は上がらないので、1日休んだだけでまた登校させました。
すぐに学校に戻れたことがうれしくて仕方ないものの、
インフルエンザでなかった以上は普通の病欠になるため、
娘がずっと狙ってきた3年連続皆勤賞の夢は、スピード回復と引き換えに夢と散ったのでした。

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でも、1日のお休みは、皆勤賞に負けないくらいの、
そしてこれまでは知らなかった喜びを、娘に運んできてくれました。
一つは、欠席の子にあててその日の授業の報告や宿題のお知らせをしてくれるお手紙が
ポストに入っていたこと。今まではその手紙を書く側しかやったことがなく、
こんな手紙をもらえるなんて欠席っていいな、とちょっとうらやましかったそうです。

もう一つは、登校した瞬間、みんなが予想以上に温かく迎えてくれたことだそう。
休んだ日の分の漢字の書き取りの宿題も、
お友達に机を囲まれて応援してもらいながら、休み時間に片付けたのだとか。

......この話が、先日の機種変更当日の携帯水没事件(→ BLOG )同様、
なにかの象徴みたいだと思ったのは、もしかして今年はこんなふうに
「捨てる神あれば拾う神あり」な一年になるのかな、と。
起きてしまった一つの悲劇に打ちのめされないで、しなやかにそれを受け流せば、
代わりに同じくらいの幸運を手に入れることだって、十分あり得るのかもしれません。

もちろんわたしの携帯は水に濡らさなければ下取り代金がもらえたし、
娘も3枚目となる皆勤賞の賞状を学年末にもらえただろうけれど、
インフルエンザで苦しまずに済んだのはなによりで(もちろんまだ油断は禁物ですが)、
また少なくともわたしは、うれしいとはいえないこれらの出来事によって
文章のネタを獲得したことも事実です。

2月はじめのこうした経験を踏まえて、今年は、気張って完璧を狙おうとせず、
「何かあってもどうにかなるわ」的な構えでいってみるのも面白そうかなと思っています。

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Author : Nao Ogawa