May 09,2018

嵐の思い出

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メルボルンに降り立った日からちょうど1ヶ月が経ちました。
いまは、安彦さんから送られてきた膨大な写真を整理しながら
本の具体的な構成を練りなおしているところで、
来週それを編集担当さんとデザイナーさんと相談したら、
いよいよ執筆にとりかかります。

週明けからのどんよりとしたお天気のせいで、
メルボルンでのある一日の記憶が蘇ったので
書いておこうと思います。

その日は、コーディネーターさんはつけずに、わたしと安彦さんの二人きりで
週末のマーケットをめぐって写真を撮る予定だったのですが、
それまでは連日お天気に恵まれていたのに
この日初めて、よりによって一日じゅう外ロケの日に、あいにくの曇り空。
郊外のファームで開催されたマーケットを訪れたときは
今にも降り出しそうな空と強風による寒さで二人ともブルブル......

当初の予定では、そこからさらに1時間ほどかけて
ハイデ現代美術館(→ BLOG )まで足を伸ばすつもりでしたが、
バスが1時間近くも遅れているうえ、屋根つきの停留所で傘までさしているのに、
横なぐりの雨にじわじわと体が濡れてきて、なんだか遭難しているような気分に。

頭のなかで今後の予定と台割を急いで整理して、
「今日のハイデ行きは中止。一旦ホテルに戻りましょう」と安彦さんに伝えて、
バス→トラムで中心部へ。ちょうど昼過ぎだったので、
ホテルの近くのベトナム料理店でフォーを食べて冷えきった体をあたためていたら、
......ん? 窓の外が晴れてる!しかも、ピッカピカの晴れです!

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ここでまた頭をフル回転させ、「やっぱりホテルに戻らずに
このまま後日行く予定にしてた公園に撮影に行ってもいい?」と安彦さんに相談。
もちろん!と頼もしい返事をもらい、店を出たらそのままフィッツロイガーデンへ。
雨上がりの緑と青い空がなんてきれいなこと!
さっきまでの嵐がうそみたい......と感動に浸るのもつかの間、
欲が出たわたしは「ごめん、このまま王立植物園にも行っていいかな?
公園を撮るのに、いま最高のお天気だから!」と仕事の鬼ぶりを発揮。
安彦さんの寛大さに感謝しつつ、Uberで王立植物園へ。

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ところがところが。
広大な王立植物園の中を、その荘厳な美しさに感動しながら歩いていたら
雲ゆきがまたあやしくなってきました。

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......と思ったらまた雨!さいわい屋根つきの休憩所がちょこちょこと設置されていて
そこで雨宿りをして、やんだかなと思ったらまた歩き出して......

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雨が降るのも日が差すのも、どちらもダイナミックなので、
なんだか目がまわるようなお天気なのでした。
これはちょうど晴れた瞬間に水辺で鳥が戯れていた、夢の風景(を撮る安彦さん)。
この後、植物園を出てトラム乗り場へ移動するころには
また嵐のような雨に打たれてしまったわたしたちでした。

この経験を、後日ヤラバレーのワイナリーを案内してくださったガイドさんに話したら
「メルボルンは『一日のなかに四季がある』と言われているんですよ」とおしえてくれました。
うーんたしかに。それをいやというほど体で味わった一日でしたが、
たいへんだったぶん、忘れられない思い出です。

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Author : Nao Ogawa