読者の方からのオーダーで、結婚10周年記念のイラストを描きました。

会社で事務のお仕事をしながら、3人のお子さんを育てる36歳のママさん。大学の同級生だった旦那さんが、プロポーズの言葉とともに渡してくれた一輪のガーベラとともに。お気に入りのカップに家族の麦茶を注ぐ8歳の長女さんは、ファッションとお世話が大好き。

取り皿を運んでくれる5歳の次女さんは、社交的で工作好き。テーブルにはみんなが大好物のタラコとしその特大ピザ。

同い年の旦那さんは、異業種に転職して1年目の営業マン。逞しい腕で大事そうに抱っこするのは、7月に生まれたばかりの長男くん0歳。今のところ、よく眠りあまり泣かない子だそうです。テーブルにはこれまたみんなの大好物という、キノコとトマトクリームのパスタが山盛り。

「夫や子どもたちに、サプライズでプレゼントしたい！」という奥さまの熱いリクエストにお応えしました。ご家族をそれとなく撮影していただき、さらに皆さんのキャラクターを細かく教えてもらい、イラストのイメージを膨らませました。お披露目会が無事に終わり、皆さんの驚きの反応とともに素敵なメールもいただきました。

「10年どう？？と振り返ってみて夫婦で一致したことは、10年前より今のほうが心地いいよね。そして、仲よくやっていくにはやっぱり努力も必要だよね。ということでした。つき合っているだけでは分からなかった、お互いのいろいろな面を結婚して初めて知り、すり合わせられるところは調整し、どうしても変われないところはお互いに努力をして受け入れてこられたことが、今の心地よさにつながったのかなあと思います」

「これからの10年は、子どもたちの成長とともに家族の形も変わっていくと思いますが、自信をなくしそうな時はこの絵に立ち返って、おいしいごはんを作りながら、みんなで楽しく食べて、また新しい10年を積み重ねていきたいです。今日、ようやくひと息ついて壁に飾り、いつでもこの絵を眺めることができて、とてもとてもうれしいです。優しい色づかいで、すぐにリビングダイニングに溶け込んでくれそうです。本当にありがとうございました」

1枚の絵が、計り知れない力を持っていることをあらためて強く感じました。結婚記念日に絵を贈るというのは、（その日にちを忘れないということもあり）なかなかいいものです。来年僕らは結婚12周年になります。結婚記念日こそ、誕生日やクリスマスよりも盛大に大切に祝いたい。ひょっとしたら、いちばん大事な記念日なのかもしれません。本当にそう思いました。それではスペシャルな週末を！